広瀬川に囲まれる形で閑静な住宅街のなかにたたずむ瑞鳳殿。
かなり特徴のある外観の廟をみるため、雪が降る中訪れてみた。
↑場所はこの辺。
バスも近くまで通っているが、少し不便だったので歩いて行ってみた。
瑞鳳殿への道を進んでいくと、その手前にあり見えたのが瑞鳳寺。
仙台藩2代藩主、伊達忠宗によって、藩祖伊達政宗廟「瑞鳳殿」が造営された際、ここも建設されたようだ。
雪のせいもあるかもしれないが、中はひっそりとしておりとても静かだった。
後で見る廟のきらびやかさとは正反対の、落ち着いたお寺だった。
そしてここを後にし、メインの瑞鳳殿へと向かった。
看板を過ぎると左右に道が分かれているが、左手がチケット売り場がある方向だ。
左からぐるっと回って右から降りてくる、そう言う流れの場所だった。
入場料は大人1人550円。
この日はオープンすぐの時間に訪れたので、お客さんはまだぽつぽつという感じでとても見やすく回れた。
入口入ってすぐにある、伊達政宗と瑞鳳殿の説明。
1931年に国宝に指定されたものの、1945年戦時中に火災で喪失。その後、1979年に再建されたものが今のものらしい。
手水舎(ちょうずや)を見ると、竜の口から水が出ていてカッコいいな。
下の水をためる水入れに、伊達家の家紋が左から「九曜」「竹に雀」「竪三つ引両」と彫られているのが分かる。
そしてその横に現れるのが「涅槃門」。
もうこの時点で、結構すごいなぁと思ってしまうくらい綺麗なデザインだった。
色彩がはっきりしていて、こんな色使いの装飾はかなり珍しいと思う。
この再建された涅槃門は、樹齢数百年の檜葉が使われていると書かれてある。
そして涅槃門を超えて、階段を上ると瑞鳳殿が見えてきた。
伊達政宗が70年の生涯を終えると、翌年この廟の建設が完成した。
生前、政宗は部下に「死後はここに埋葬するように」と言っていたらしく、その遺言通り作られた。
豪華絢爛な廟の内部には木造の政宗像が安置されており、壁や天井には鳳凰や仏画が描かれているようだ。
とにかく圧巻の廟だった。
これは見る価値がある建物だと強く感じた。よくぞ戦後ここまで忠実に再現できたものだね。
何かくわしい資料などが残っているのだろう。
瑞鳳殿資料館の中は撮影が禁止だった。
中には伊達政宗の遺品や、骨から再現したイメージ像、武具などが飾られていた。
かなり小さめの資料館なので、サクッとみることができるだろう。
瑞鳳殿、資料館を後にし同じ敷地内にある弔魂碑へと向かった。
この弔魂碑(ちょうこんひ)は、戊辰戦争で亡くなった仙台藩士や旧幕臣などの殉職者1260名と、民間で犠牲になった方々のため1877年に建てられた。
皆様方にお祈りを。
弔魂碑から先に進むと、伊達家2代目忠宗公と3代目綱宗公の廟があった。
確認するスタッフはいないものの、ここも瑞鳳殿の入場チケットが必要な場所になる。
2代目忠宗公の廟「感仙殿」も戦時中1945年に焼失したが、1985年に再建されたと書かれている。
3代目綱宗公の廟「善応殿」も感仙殿同様、戦時中1945年に焼失したが、1985年に再建されたと書かれている。
この2つの廟は瑞鳳殿に比べるとちいさいものの、豪華な装飾と佇まいはとても見ごたえがあり立派なものだ。
そして石畳の階段を下りて、最初の入口へと戻ってきた。
とても歴史を感じれる伊達家3つの廟。
山の上にあり少しアクセスが悪いものの、かなりおススメの観光地だとおもう。
冬は雪が積もって足場が悪くなるので、すこし時間に余裕をもって訪れるのがいいだろう。
お勧め度:★★★★★
名称 : 瑞鳳殿
住所: 〒980-0814 宮城県仙台市青葉区霊屋下23−2
営業時間:2月1日~11月30日 9:00~16:30まで / 12月1日~1月31日 9:00~16:00まで
休館日:12月31日
入場料:大人550円
HP:瑞鳳殿