世界1周旅行をしていた2012年4月、人生で初めてのソンクランを体験して以来、僕はその魅力に深く取りつかれてしまった。
人によってはソンクランを自分のように思いっきり楽しむ人、はたまたソンクランの時期は滞在を外す、駐在の人でも外出しないとか他の国に行く方もいるくらい、好みが分かれるお祭りのようだ。
ソンクランの魅力は何だろうとよく考える。
自分はソンクランについて考えるときいつも思うことがあり、町中で水をかけあいお祝いし楽しむ。
こんなシンプルだが「ありえない状況」こそがソンクランの魅力なのだろう。
たとえるのが難しいが「子供がお菓子の家を建てて食べたい」そう思って建てちゃった。そんな感じだろうか。
まるで子供の欲望のままやってしまった、そんな楽しめる状況が自分にとってとても魅力的なのだろう。
・ソンクランとは
もともとはタイの仏歴でいう新年のお祭りで、多くの人が実家がある地方に帰省し家族と過ごしたりし、そのための商店なども長期の休みとなっている。
そしてその新年を祝うため、仏像や僧侶など目上の方の手に水をかけお清めをし、新年の御祈願やお言葉をいただくという行事となっていた。
しかしいつからか、それがエスカレートし外国人も交え今のような水をとにかく掛け合うイベントということになってしまっている。
もちろん今でも中心地に限らず色々なところで、老若男女問わず仏像に水をかけお祈りをしている、そんな光景を見ることができる。
↑カオサンロード入口に設置された仏像。
そしてそのソンクランを何回か体験してきた自分が感じたこと、あれば便利なアイテム、お勧めの場所を書いていきたいと思う。
今回の場所についてはバンコク内での紹介をしていきたい。
・2019年の開催時期
今年2019年、ソンクランはいつなの?ということになるが、基本的には4月13日、14日、15日の日程なのだが、今年のニュースを見ていると、それに12日、16日が合わさり5日間でソンクランが開催されそうな感じだ。
タイ軍事政権が2019年2月の会議でそのようなスケジュールに決めたという記事がありそれは→こちら。
しかしニュースと現実は異なることも多い。
いつか忘れたが、白い粉(ディンソーポーンと呼ばれる泥灰土)を水に溶かし、すれ違う人に「ハッピーニューイヤー」といって顔に塗ることが多いが、ある年はカオサン通りでは白い粉禁止!という情報が出たことがある。
しかしいざ行ってみると、警察官が近くにいる屋台ですら大量に販売がされており全然自由に使っている。そんな年もあった。
なのでいざ参加してみると12日は準備、16日はかたずけの日、など全面的に水かけをしない可能性もあるのかな~とも思う。
これは参加しないとわからないので、それについては後程ブログで書こうと思う。
・必要なアイテム
まず必要なアイテムとして必須なのが防水アイテムだ。
とにかくバンコクは街中で、バケツや水鉄砲を使い水かけを行っている。(場所によっては消防車も参加!)
もちろんすべての場所でフルパワーで行っているわけではなく、ある一定の区画を中心に激しい水かけが行われる。
またMRT、BTSなど一部の交通機関は水の持ち込み禁止という場所もあるので、本当に運が良ければ宿やお店などの移動もノーダメージで可能だが、基本的には濡れる前提でソンクランの期間は外出する必要があるのを覚えておく必要がある。
当然ながら窓がないトゥクトゥクや、昔ながらの路線バス(特に赤バス)は窓が開いていたら容赦なく水をかけられるので注意が必要だ。
↑囲う物がないトゥクトゥクはただの的(笑)
↑白い粉を薄めた水をかけられた赤バス。
もちろん人が乗っていたらより狙われるのは間違いない。
↑バスは水かけの対象のようだ。
・スマホケース
まずあった方がいいアイテムとして、スマホやお金を入れておく首からかける防水ケースだ。
下のようなチャックに加えロックがあるようなケースがお勧め。
しかしタイで、ある年購入した下記のような形の安物ケース(100バーツ程度)を使っていて、中に入れていたスマホを水没させたことが一度ある。
気づかないうちに上部から水が入って水が溜まっていたようだ。逆にケースに溜まった水は排水されないのでそのまま水没。
日本で準備して持っていくケースでも現地で購入したケースでも、一度シャワーや水を溜めた中に入れて防水性を見た方が良いだろう。
その時はこのケースを過信しすぎて、気づいたときはケースの半分くらい水が溜まっており、しかも防水非対応のスマホだったので約3万円ほどのスマホをあっけなく壊してしまった(泣)
なのでこのタイプ意外にも上からでも水を防げそうな、口が完全に隠れるようなケースも良いと思う。
ただ頑丈になればなるほど、取り出しが面倒なのでそこのバランスが大事だろう。
この経験から自分はもうケースを頼るのではなく、スマホを(ソンクランのために)防水のものに変えた。
一昨年のソンクランから、タイで購入したSonyのXperiaXZを使っており、こちらのスマホは防水機能があるので水の中に入れても全く問題がない。
またこのスマホはSIMフリーなので、タイのSIMを購入しネットや通話に使っていてとても便利だ。
いまならXZ3が出ているが、こちらのスマホも防水なので楽に扱うことができるだろう。
濡れてもいいようなお金を上記のようなケースに入れ、スマホはそのままズボンに入れる。2年前からこのようなスタイルになった。
そうすることで瞬間的に盛り上がる映像などもすぐに撮ることができる。
出し入れの手間もないので一番楽でよい感じだ。
もしお使いのスマホが防水非対応だとすれば、上記のケース(テスト済の物)に入れ持ち運ぶのが良いだろう。
・カメラ
3年ほど前から使っているペンタックスK-3+smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL DC WR(レンズ)。
このデジタル一眼カメラは、防滴防塵で多少の水ならかかっても問題がない。
下記動画の機種はK-3の前のK-5になるが、動画を見てくれれば分かるが砂や水にとても強いことが分かる。
この機種の後継機、自分の持つK-3も、同様な防滴能力があるのは自分でも数回のソンクランで体感している。
この記事全般で乗せている写真も、ほぼこのK-3で撮った写真になる。
難点はそこそこ重たく取り回しが面倒なことだろうか。
しかし信頼感は抜群、2019年4月のソンクランもこのカメラで撮る予定だ。
そして結構カメラを構えると、笑顔でポーズをしてくれる人が多いのも事実。
撮影していて非常に楽しいのもソンクランの醍醐味の一つだ。
ちなみにこのK-3を使うまで、ソニーの防水非対応のコンパクトデジカメを使っていた。
しかし2台ほど水のせいでつぶれてしまって、この機種に至る。
ビニール袋にかぶせ、シャッターチャンスのみ取り出し撮影なんかをしていたが、それでも水分はかわし切れないことが良く分かった。
・服類
タイの4月といえば、1年で一番暑い時期になる。
なのでこの時期に水かけをするということは、とても理にかなっているということでもある。
基本的に水着とTシャツで外出をし、それでも一定時間水を浴びなければ乾く。それくらいの日光と温度になる。
おすすめはポケットが多めの水着。なんだかんだで荷物が多くなりがちな自分は、両ポケットと両サイドポケットの4ポケットのものを使用している。
あとかなり大事だと思うのがサンダルだ。
自分は結構街中をうろうろしながら写真を撮ったりするのだが、ずっと水分にあたっているとどうしても皮が捲れてきてしまう。
一般的なサンダルは踏まれると脱げたり壊れたりするので、下記のようなしっかりとしたサンダルがダメージも少なくお勧めだ。
・水鉄砲
あとは楽しむための水鉄砲だ。
やられっぱなしだとなかなか辛いので、最低限1つくらいは持っておいた方がより楽しむことができる。
コンビニやスーパー、露店などどこでも見つけることができ、値段も200~600バーツ(680~2040円)ほどで手に入る。上記の水鉄砲でスーパーで500バーツ(1700円)ほどだった。
もっと大きく強力なものもあるので、好きな人はそれを2丁とかでもいいと思う。
↑シーロム通りの屋台。
町中こういうお店があるので、水鉄砲が手に入らないということはない。
・お勧めの水かけスポット
去年のソンクランでとても楽しめたのが、ゴーゴーバーのあるナナプラザ近くの通りだ。
バービアが並んでおり、その左右に人が並び水かけをする。
この通りを通る車やトゥクトゥクにも水をかけまくっていてとても楽しい場所だ。
このようなトヨタやいすゞのピックアップトラックも通るたびにすごく激しい水かけ合戦が起こる。
↑タイミングの残念なツーリストも。この通りをノーダメージで通るのは無理だろう(笑)
↑Sony XperiaXZで撮ったこの通りの動画はこんな感じ。
・ソイカウボーイ
同様にゴーゴーバーが有名なソイカウボーイも狭く短い路地で、非常に激しい水かけを楽しむことができる。
・シーロム通り
BTSサラデーン駅、もしくはMRTシーロム駅が最寄りのこの通り。
この通りはカオサン通りより広いが密度は同等の、夜はすごく密集した通りになる。
↑場所はこの辺。
昼間の時点でも入場に少し時間がかかるくらい人が集まる通りだ。
この通りでもとても激しい水かけが行われている。
スリ?が多いようで警察が荷物の安全を確認している様子。
↑シーロム通りの様子。ペンタックスK-3で撮影。
↑結構コスプレをしていたら狙われるので、楽しみたい方は何か衣装持参でもいいかもしれない。
↑夕方から夜にかけて本当に大混雑するので下に降りるのはそれなりに覚悟を持っていくのがいいだろう。
↑ここ数年見なくなった消防車。
↑夜は最も人が多くなる時間帯。数十メートル先に進むのも10分とかかかるときもあった。
・サヤーム(セントラルワールド)
ここの特徴は写真正面赤い看板したで、泡を出すパーティーをしている。
かなり爆音の音楽と、泡で入場規制がいつもかかるくらい人気の場所だ。
中高生が集まっているような、なんとなく少し年齢層が低いイメージがある。
もちろん大人でも十分楽しめる、そんな空間であるのは間違いない。
↑場所はこの辺。広大な広場に設置された屋台と泡ブースは1度は見てもいいところだ。
↑時間によってはこの泡エリアに入るのも数十分待つことも。
↑バンコク中心地で泡をここまで多く出しているのは、おそらくこの場所だろう。
少しだけ様子を見るのも楽しくていいと思う。
・カオサンロード
旧市街に位置するカオサンロードは、バックパッカーの聖地とされている場所だ。
このカオサンロードでも昼から夜にかけ、かなり激しい水かけが行われている。
しかしせまい道路に音楽ブースが作られ、それに大量の人が来るので本当に夕方から夜にかけては通行することすら困難だ。
↑TVのリポーターっぽい人もカオサンではよく見かける。
最初の数年は行っていたが、最近は行かなくなってしまった。
カオサン近くに宿をとっている人はここがメインになり、朝から夜まで非常に楽しめる場所となるだろう。
↑昼間っからも結構な人が集まってくるカオサンロード。
夜はシーロム通りと同じく、前に進むのもかなり困難なくらい混み合う場所でもある。
↑やはりコスプレは人気がある。
↑この方たちは本物の警察官。
基本的に警察の方への水攻撃は禁止らしいが、ノリのいいひとはこんな感じで遊びに参加している。
しかし警察官に水をかける際は、人柄を見た方が良いだろう。
カオサンロードは夜の22時~23時頃?以降は警察が強制的にパトロールして、ソンクランを終了させていた記憶がある。
↑夜のある時間を過ぎたらこんな感じで強制的にソンクランが終了となっていた。最近はどうだろうか。
今年もし様子を見に行ければまたブログに書いてみたいと思う。
そんな感じでバンコクのソンクランについて書いてみた。
音楽やクラブが好きな人はRCA、S2Oイベントなどもいいだろうが、自分は参加したことがないので割愛。
今年も行く予定なので、どのようなイベントになったかをブログにて報告する予定だ!