バンコクには沢山の観光スポットがあり、その中でワットポーなどのお寺が有名なスポットの1つだと思う。
自分もタイのお寺は大好きで色々な所に行ったが、ネットで調べていたらお寺とはまた違った面白い場所があると言う事で行ってみた。
バンコクと言ったものの、その場所「エラワンミュージアム(エラワン美術館)」は、バンコク都の隣の県サムットプラカーン県にある。
しかしBTSの延伸に伴い、アクセスが容易になったと言う事もあり今回行ってみることにした。
少しバンコク中心から離れているものの、移動を考えても半日(3~4時間位)あれば十分行き帰りができるのでお勧めのスポットだと思う。
エラワンミュージアムへの行き方
行き方としてはバンコク中心地に近いBTSアソーク駅から出発するとして、東方向(ケーハ:Kheha方向)にBTSに乗り進むと、25~30分ほどでChang Erawan(チャーンエラワン)駅に着く。
その駅の手前から目的地のエラワンミュージアムが、電車内から上記1枚目の写真のように見えるのでわかりやすいと思う。
その一つ手前のPu Chao駅からでも歩いて行けると思うが、今回はミュージアムの名前から取ったと思われるChang Erawan駅を下車して行ってみた。
↑Chang Erawan駅はこの辺。もうこのエリアはバンコク都内ではないのが少し驚きだ。
Chang Erawan駅(駅番号E⑰)に到着をして、改札の1番出口に向かう。
エラワンミュージアムは既に通過しているので、大通りを北上して来た道を戻るようなイメージだ。
①と書かれている出口を目指し進む。
駅から目的地のエラワンミュージアムまで割と人が少なく寂しい感じはするが、昼間に行けば全然危ない感じもなく問題なく行くことができた。
ただ暑い中を10分ほど道路に沿って歩く必要があるので、それが嫌な人は駅からタクシーを使う方がいいと思う。
駅を出て階段を下り、そのまま真っすぐこのスクンビットの大通りを北上する。
セブンイレブンと屋台やコーヒー屋くらいはあったが、基本的にお店は少なく活気はあんまり無かった。
まっすぐ行くと高架道路の出口があるので、そこを右の小道にそれて進んでいく。
この辺は本当に何もなく人も歩いていない。夜はあんまり歩かない方がいいだろうが昼間は全く大丈夫だった。
小道をそれて歩くと、すぐに大きな象の像が見えてくる。
これをまだまっすぐ歩いていくと、大きな通りに出てトヨタのお店が見えてくる。
このトヨタの横が、エラワンミュージアムとなっている。
ここまで駅から約10分。距離的には全然遠い感じはしなかった。
エラワンミュージアム外の様子と入場チケットの購入
ミュージアム前にある大きな看板。
名前は美術館として付いているが、タイ現地の人にとってはここも立派なお祈りの場所として人気があるようだ。
↑エラワンミュージアムの場所はこの辺。
入場する前にも、このようなお供え物お祈りの場所があり、お供え品も販売していた。
美術館外に売っていた大小さまざまなお供え物、99バーツから(約347円~)。
外にもこのエラワンミュージアムの象徴である、3つ頭の象のモデルがあり、花や金箔が張られていた。
外から見える3つ頭の象はとても巨大で存在感が半端ない。
サイズは像の部分で29メートル、台座も入れると約45メートルほどの大きさとなっている。
少し外から見て、中に入るために入場チケットを購入。
このエントランスの中でチケットが購入できる。
入場料は大人1人400バーツ(約1400円)。
決してタイ価格で考えれば安くはないが、結果的に1回は来てもいいと思う内容のおすすめの美術館だと思った。
このようなチケットをもらい、そのまま中に入ってみた。
エラワンミュージアム内部へ
美術館の中は大きな公園のような感じで、点々と仏像や展示物が置かれていた。
メインは中心にある像の建物にあるので、やはりまずはそちらを見に行ってみた。
中もこのようにお供え物が沢山売られている。
そしてそのお供え物を置いて熱心にお祈りをする方々も目立った。
基本的には美術館のようだが、ここでもお寺のように服装の制約があるようだ。
更衣室があるようなので女性用の長ズボンなどレンタルが恐らくあると思うが、行くときは一応それ相当の格好をしていく方が良いだろう。
ここで靴を脱いで中に入ると、そこにはすごい光景が待っていた。
エラワンミュージアム建屋内
建物入口を入ると上に見える超巨大なステンドグラスの屋根。
そして地上から上に上る階段の途中も、かなり細かい装飾がされていて本当に見ごたえがあり面白い造りだ。
写真では構造の造りが分かりにくいが、螺旋のような階段が左右に分かれており、上層階へと続く階段があるフロアに続いている。
この写真はその螺旋階段の下から屋根方向を撮ったものだ。階段外部の装飾も本当に細かくできている。
こちらはその階段を支える柱。
シルバーだろうか、こちらも物語の1シーンを想像させるようなデザイン。
正面から見るとこういう感じで、途中まで登りそこから左右に分かれて合流する。
この時は平日の11時頃だったが、中国や韓国の観光客が比較的多くいた気がする。そしてタイの方々も観光というよりはお参りに来ていたような感じだ。
見た目の通りインスタグラム映えがしそうなステンドグラスを自撮りをする、そんな人がほとんどだった。
階段途中にある彫刻。羽の部分の陶器の埋め込みがとても綺麗だった。
こちらは別の箇所の割られた陶器を使った装飾。ランダムなサイズでの製作は1つ1つ手作りで作られていることが良く分かる。
このエントランスの空間は広くは無いものの、ぐるりと1周するだけでそのこだわりが十分感じれるだろう。
この土台の彫刻も本当に半端ない細かさだ。
そしてここを登り、さらに上へと進んでいく。
とにかく日の差したこのステンドグラスの綺麗さは表現できないくらいすごい。
訪れるならぜひ天気のいい日に来てもらいたいと思う。
少し薄暗い螺旋階段を登り、上の階に到着。
少し小さめの空間があり、屏風と壺と花が添えられていた。
この反対側は小さな窓があり、この建物の上部からその窓を通して景色が見れた。
奥に高速道路が走っており、とにかく緑に囲まれたオアシスのような雰囲気の場所だ。
ここの空間からさらに階段を上がる。
ここからが、須弥山(しゅみせん)と言われ、仏教やヒンドゥー教で世界の中心にあると考えられる想像上の山としてイメージされた空間がある。
先ほどまでいたところは下界(地獄)として表現され、仏教の宇宙観をこの建物で表しているらしい。
青と白を基調とした空間。
奥と周りには仏陀の像が何体も飾られており、この仏像こそが美術館の名前を使った貴重な展示物の1つのようだ。
ここでも熱心にお参りをしている方が沢山おられた。
ヒンドゥー教と仏教をそれぞれ取り入れた、そんな神聖な場所であることが分かる。
ちなみに周囲に飾ってある仏像単体では写真を撮ってはいけないと書いてあり、部屋全体のみ写真に収めた。
最上階もさほど広くはないが、独特な雰囲気がしてとてもいい場所だと感じた。
少しの時間滞在をして、下に戻ることにした。
建物をでて周辺の仏像や展示物を見てみることに。
エラワンミュージアム内の展示物
施設内入って右手にある、像についての詳細と説明書き。製造過程の写真や、像についてのサイズが記載されていた。
像の高さは29メートル。台座と像を合わせた高さは43.6メートル。
横幅が12メートル。長さが39メートル。
像の頭の重さが100トン、体が150トンとなっているようだ。
そのさらに奥にあったガネーシャの像。
こちらはタイでも人気で、ヒンドゥー教の神様の一人でもある。
上記のような像が、このような公園内に点在している感じだ。
散歩するにも丁度良い、本当に爽やかな空間がここにあるのは間違いない。
ミュージアムの台座部もこう見たらすごく細かい彫刻がされているな。
この生き物たちも仏教、ヒンドゥー教に欠かせない神様にまつわるものなのだろう。
Naga(ナーガ、多頭の蛇)は、タイのお寺では必ずと言っていいほど見る神様の像だ。
こういう感じで散策をしたりして館内を回り、エラワンミュージアムを出ることに。
今回自分が滞在した時間は1時間半くらいで、人もそこまで多くなく丁度よくゆっくり回れたかなと思う感じだ。
サクッと見て回るだけなら、1時間でも十分回れる規模の場所となっている。
出口は入口と違った方向にあるので、BTSのChang Erawan駅に帰る場合は外を少し回って、来たときに使った入口部に戻る必要がある。
出口方向を進むと飲食スペースがあったので、ここで簡単にご飯も食べれる。
大通りに面した大きな入口。本当の入り口はこっちだったのかもしれないな。
ツアーの観光バスも何台かいて、お客さんを乗り降りさせていた。
美術館の施設から見て北側の道路に出たので、左に曲がり南にぐるっと行くため壁側を伝い戻る。
このような外側の壁に沿って歩くと、最初に使った入口に到着する。
そこから来た道を戻り、行きと同じく約10分ほどでChang Erawan駅に到着。
行きも帰りも歩きたくない場合は、タクシーで片道40バーツもあれば十分行けるだろう。
今回初めて訪れたエラワンミュージアム。
かなり細かい彫刻と独特の世界観を感じることのできた、素晴らしい場所だと思う。
バンコク郊外の観光地として、気軽に行けるスポットの1つなのは間違いないだろう。
日本人にはまだあまり馴染みのないマイナーなスポットかもしれないが、インスタ狙いでも綺麗な写真が撮れる、オススメできるいい場所かなと実感することができた。
名称:エラワンミュージアム
開園時間:9時から17時
入場料:大人400バーツ / 子供200バーツ
公式サイト:エラワンミュージアム