クルーズ船を非常に楽しむことができ、もう1か所くらい観光できないかと探して見つけた三笠公園。
ここには日露戦争で活躍をした戦艦三笠の現物が、保存と公開されている場所になっている。
クルーズ船乗り場からも歩いて20分ほどなので、三笠公園の方に歩いて行った。
その途中に大通りから1本中に入ったところに「どぶ板通り」という商店街があった。
横須賀港に入港する海外軍人向けの、飲食店やバー、お土産店などで作られた約300mほどの通りのようだ。
今もその面影は残っており、ミリタリーショップや服屋、レストランやバーなどが多く営業していた。
ちなみにスカジャンは後で調べてみると、この通りのお店が発祥らしい。
↑どぶ板通りはこの辺からスタート。
渋い感じのアイリッシュパブ。
訪れた時はまだ時間も早く、営業開始前だった。
こちらはアパレルショップ。
お店の名前の通り壁一面がグリーン色で可愛い。
大分と年季の入ったミリタリーショップ。
ここは服が中心だが、ほかにも海軍のワッペンやステッカーなどを販売しているお店もあった。
このハンバーガ屋さん「YOKOSUKA NAVY BURGER」は外にまで行列ができていたお店。
相当有名なのかもしれない。
外にあるメニューはなかなかユニ―クなものぞろいで面白いな。
オバマバーガーやトランプバーガー等、歴代大統領の名前の付いたメニューもある。

少しお値段高めだがおいしそうだなぁ~
家具や雑貨を販売してるお店。アメリカンテイストがあっていいね!
どぶ板通りはあっという間に終了。角のお店には潜水艦の形をした模型が外にあった。
ここもお土産屋さんでスナックやカレー等の食品から、マグカップなどいろいろなグッズが売っていた。
三笠公園は割と広く、一番奥の海沿いに三笠の博物館があるのでまだまっすぐと進む。
↑入り口は何か所かあるが、このセブンイレブン横の通りから入った。
大通りを1本奥に入った道は綺麗に舗装され、水が流れ上のようなオブジェも用意されていた。
緑やベンチも多く、たくさんの方がすでにくつろいでいた。
道路の先の方に入口を発見。
奥に三笠の先端が少しだけ見える。
どーんと構える三笠と、公園中央部に東郷平八郎の立像が立っていた。
↑三笠公園の位置はこの辺。
近代のイージス艦などに比べると少しふっくらとした様子の三笠。戦闘の思想が違うから当然か。
中に入るためには入館料が必要なので、公園横のチケット売り場でチケットを購入(600円)。
チケットを持ち三笠の方へ向かった。
営業時間が月によって違うが、3月は17:00まで(入館は16:30まで)なので、余裕をもって来たいところだ。
世界3大記念艦とあるが、ほかの2艦はイギリスの「ヴィクトリー」及びアメリカの「コンスティチューション」ということで、この3艦は自国の独立を守るための重要な海戦で、勇敢に戦い歴史的な勝利を収めたのでこのような呼び方をされているようだ。
三笠の説明と、戦艦大和の主砲砲弾が並んで設置されている。
この大きさの砲弾を40㎞以上も飛ばすことができたなんて信じられないな。
横須賀風物百選という記念碑もある。横須賀内にほかに99個もあるの?と思ってしまった。
艦内のルートマップも丁寧に用意されていたが、全部をしっかり見て回ると60分でも全然足りない感じがした。
やはりゆっくり見て回るつもりで、余裕をもって2時間程度は見た方がいいだろう。
連合艦隊の模型展示もあるようだ。
なんと入り口近くの看板に米ドル支払いができるとのこと。
なかなか斬新な凄いシステムだなぁ。面白い取り組みでとてもいいと思う!
でもせっかくなら、Adultとか英語表記にした方がいいんでないかい。
甲板へ向かうため上に登ってチケットを見せて入場。
上がってすぐの甲板の一部は修理中で、本来のコースの周り方が少しできない状態だった。
しかし別に問題なく回ることができ、まず目に留まったのがやはり三笠の30㎝主砲。
こちらが重量400キロの主砲砲弾。
見た感じはそこまで重そうに見えないけど中身が詰まっているのだろう。
この大きさのものを10㎞飛ばすことが100年前にできていたなんて、すごい。
分かりやすい説明と、三笠の今の位置からの距離を表す地図も丁寧に掲示されていた。
この三笠が経験した海戦の歴史だろうか。金色のプレートに刻印されている。
そして艦内を散策開始。
艦内にある救急所。
戦中はもっと大変なことになりそうだが、それ以外の非戦闘時の救急に使う場所だろう。
機械水雷。
日露戦争の時に日本海軍が使用したものと表記がある。
艦の横に設置されている15センチ砲の砲室。
人形もセットされており迫力がある。
砲員はこの砲室内で、寝たり食べたりを行っているようだ。ここでの生活は想像をしても大変すぎる。
次に見えたのが同様に横に向けて構えられている8㎝砲台。
当時は全部で20門あったようだ。今は左右に5門づつ可動する模造砲塔が設置されている。
砲のエリアを抜け正面の砲に到着。
この主砲の迫力は近くで見ると半端ない!この自重50トンもの砲塔が回るのがイメージできないな。
そんなことを思いつつ、次のスポットの艦橋へむかう。
少し急な階段を上り、艦橋へ向かう。
途中ボランティアの方の館内説明を受けているグループを発見。
時間に合わせて、このツアーに参加すればよかったなと後悔。
艦橋はこんな感じ。
かなり綺麗なまま残っており、一部は改築されているだろうという綺麗さ。
説明を見ると、総舵輪と羅針儀は日露戦争当時の実物のようだ。
艦橋横からの眺めは非常に良かったな~。
その近くに設置されていた人の身長ほどある信号灯。
友軍に信号を送ったり、夜に目的物を探すために使われていたという説明があった。
そしてさらにもう一段登り、戦闘指揮を行っていたデッキへと向かう。
見学で行ける範囲で一番高いところだ。
かなり狭いけど、絵で戦闘指揮をしている感じの、下記のようなよく見る光景はここの光景なのだろう。
上から降りてくるとあったのがこの看板。最初らへんに説明していたのは「Z旗」の説明のようだ。
なんらかの状態を意味するのではなく、頑張ろう!という意味だったのか。
艦上部の見学はこんな感じで終了。
次は艦内の展示物を見るために下に降り、さらに船内へと降りた。
中甲板はかなり細かく、当時の部屋を使った展示をしており昔の雰囲気をかなり感じることができた。
海戦などの歴史はパネルなどで、勲章などの展示物はガラスケースに入っておかれているような感じだ。
ロシアコーナーには多くの勲章が飾られていた。
長官寝室内はこんな感じ。少し小さめのベッドと机が用意されていた。
ここでもいろいろな作戦が練られていたのだろうか。
艦長浴室と長官浴室。
トイレとバスルーム洗面台が当時のままの姿で展示されていた。
やはり艦長や長官は長い船旅でもしっかりとお風呂には入れるのだね。
艦後部に位置する長官公室。
結構大きめのテーブルがあり説明パネルには、時には作戦を立てたり、船外からのゲストを迎えたり晩餐会を行う場所として使われていた、という表記がされている。
最後尾の長官室には明治天皇の写真も飾られていた。
軍楽隊室にはこれも当時使われていた制服や楽器が、ガラスケースにて展示されていた。
士官室。ここはかなり大きな部屋で、決まった作戦を士官に伝えたりしていた場所なのだろうか。
奥までは立ち入ることができなかった。
なんと艦内にはこのような、TVゲーム式の日本海海戦のシミュレーターが用意されていた。
少し並んでいるくらいの人気でこれも時代だな。と感じた。
少し長めの通路の横にはこのようなかなりリアルなプラモデルが並んでいた。
これが入場の時に見えた、「常設展三笠秘蔵連合艦隊コレクション」なのだろう。
日本海軍、海上自衛隊それぞれの艦や、外国のものも一部展示がありなかなか見ごたえがあった。
三笠に関しての説明や、日清戦争、日露戦争、その時の社会情勢はこのようなパネルでかなりの量が展示がしてあった。
このような感じで中甲板の見学は終了。
上に登り記念館を後にした。
横須賀に訪れた時はクルーズとセットで回るとかなりおススメの記念艦三笠。
かなり見ごたえがあるので、1時間半~2時間ほど余裕を見た方がいいだろう。
近現代の歴史の勉強にもなるので、とてもいい記念艦だと感じだ。
お勧め度:★★★★☆
名称 : 記念艦三笠
住所: 神奈川県横須賀市稲岡町82-19
営業時間:4月〜9月 9:00〜17:30
3月・10月 9:00〜17:00
11月〜2月 9:00〜16:30
※入艦はいずれも閉艦30分前まで
入場料:大人600円
HP:記念艦三笠