キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所へ工場見学に行ってきた(Fuji Gotemba Distillery)ツアー紹介

先日、ついに人生初となるウイスキー蒸留所に行ってきた。
それがここ、キリンの富士御殿場蒸溜所だ。
富士山近くの観光を兼ねて、蒸留所内のショップが目的だったのだが、その日は運よく予約をせずに「キリンウイスキー 富士山麓 うまさの秘密体感ツアー」に参加することができた。

 

▼蒸留所外観

当日15時頃、富士山麓蒸留所に到着。
建屋前に車を置き、ショップへ行こうと中に入るとまず受付があった。
ダメもとでこれから参加ができないか聞いたところ、15:20からの無料見学ツアーの空きがあり、このツアーに参加することができた。

 

▼入り口入ってすぐにある受付

名前、住所などを簡単な記載用紙に記入して受付は終了。
参加者の運転の可否が分かるようタグを渡されそれを付けての参加となる。
当然ドライバーはアルコール類の試飲はできない。
ツアー開始まで待合所で10分ほど待った。

ちなみに土曜、日曜、祝日には今回の無料見学ツアーには含まれていない、「熟成庫見学」「原酒セミナー」が含まれる、『「富士山麓」原酒こだわりツアー』が開催されている。
こちらは参加費として1人1000円だが、人気のようで事前に予約をした方が良いとのこと。
ほぼ当日のツアーは満席のようだ。

▼蒸留所見学についての詳細はこちら
工場見学ツアー

 

▼ツアー参加者に渡されるタグ


受付前にはバスの時刻表もあるが、御覧の通り本数が少なく可能なら車での来館が良いだろう。

 

▼奥にある待合所

待合所にはこの蒸留所で生産をしているウイスキーのボトルや、製造過程のプレートが掲示されていた。

この蒸留所は世界でも珍しいモルトとグレーンの原酒を作っているという事で、スコッチの技術と、アメリカのバーボンの技術が取り入れられているという。

モルトウイスキーというのは大麦麦芽(モルト)のみを原料とするもの。
グレーンウイスキーというのはウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物(grain)を主原料に、大麦麦芽を加えて糖化・発酵させたものだ。

そして定刻に見学ツアーがスタート。
まずは待合所横のシアターから、蒸留所の説明、ウイスキーについてのムービーが約10分ほどあった。
その後、2階に移動して見学が始まった。

 

▼2階にある試飲スペース

受付のある場所から2階に上ると、試飲とお土産スペースがあり、こちらはツアー最後に立ち寄る。ここを移動して抜け、ウイスキーの香りを感じるコーナーがあった。

 

▼蒸留の説明コーナー

次のコーナーでは実物の蒸留に使われるポットスチルの展示、この蒸留所ならではのグレーンウイスキーを蒸留する3種類の蒸留器の説明を、動画を交えてあった。
思ったより大きい、ポットスチルの現物には驚かされた。

 

▼樽(バレル)についての説明

ポットスチルから奥に進むと、実際に使っている樽の説明があった。
この蒸留所では樽はすべて輸入をしており、日本では製造はしていないとのこと。
また、サイズも小さめの樽を使用していて、原酒との接地面積を増やすことでバランスよく熟成させることが目的とのこと。
今回は見学をしていないが10階建てのビル相当の高さのある熟成庫も、その樽サイズに合わせた作りになっており、建屋の設計上大き目の樽はその倉庫に入らないという事だ。

熟成により原酒が蒸発をする現象を「天使の分け前」といい、年数を増すごとにその割合が増えていく。一番下の写真はそのサンプルだが、一番左にある20年熟成をすれば、樽の中身はおおよそ1/3ほどに減るという。
年数が高いウイスキーが高価なのも、このような理由も含まれるのだろう。

 

▼製造工程の様子

次に完成した原酒をボトリング、ラベル張りなどを行う製造工程を見せてもらった。
あいにく到着したのが16時頃で、その日の稼働は終わったという事だが、かなり広い工場で迫力があった。
大人の社会科見学という感じがした。

 

▼試飲タイム

ツアー最後となり、お待ちかねの試飲タイム。

最初に通り過ぎた試飲スペースに戻ってきて、「キリンウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50°」のハイボールと、「キリンウイスキー 富士山麓 Signature Blend(シグニチャーブレンド)」のストレートが用意されていた。
また、ハイボールに合う柿の種と、ストレートに合わすチョコレートも付いていた。

おいしいハイボールの作り方も実演をしていただき試飲、フルーティーな匂いでさっぱりとした味わいのハイボールと、甘い匂いで重みのあるストレートはどちらも非常においしかった。

 

▼別途有料試飲もトライ

折角なので、蒸留所限定で販売をしている、ディスティラーズセレクトのモルトとグレーンを。現地には販売をしていなかった、17年物のシングルモルトを飲んでみた。

・DISTILLER’S SELECT シングルグレーン
・DISTILLER’S SELECT シングルモルト
・富士御殿場蒸溜所 シングルモルトウイスキー AGED 17 YEARS SMALL BATCH

それぞれ特徴的で味わい深かったが、17年ものが丸くて非常に飲みやすかった。
グレーンウイスキーは64度と高い度数だったが、飲み始めは飲みやすく後からガツンと来る味で面白かった。ウイスキー以外にも、水やソフトドリンクも飲めるので、最後に頂いてツアーを終えた。
シアター10分、見学30分、試飲30分という時間配分だったが、ちょうどいい配分で回れたと思う。

初めての蒸留所見学は非常にエキサイティングで楽しめた。試飲については匂いや味の説明ができるように頑張ろうと思う。

 

ツアーの予約や蒸留所については下のオフィシャルホームページより。

名称 :キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所
住所:〒412-0003 静岡県御殿場市柴怒田970番地
休館日:月曜日休館(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、年末年始休館
入場料:無料
HP:富士御殿場蒸留所

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