中国最終日の朝、次の国ラオスへ向かうためチェックアウトを行った。
中国最後の宿でお茶をたらふく頂き、なかなか思い出深い宿になった。そんな優しいスタッフとドミトリーで知り合った中国の方も気持ちよく見送ってくれた清々しい朝。
急ぎ足で回った中国雲南省を回る旅行。今回はビザを取っていないので15日間以内の滞在が可能だが、この日で既に14日目。
結構ぎりぎりになったけど、なかなか楽しい時間を過ごせたので満足度はとても高かった。
これから向かうラオスやタイも好きな国なので、まだ旅行は終わりではなく楽しみでいっぱいだ。
ラオスのルアンナムター行きのバスは10時40分発だったので、朝食を食べる時間を考え9時半ごろに宿を出た。
途中の道のどこかで簡単にご飯を食べようとバスターミナルへと向かう。
朝食は牛肉麺
レストランはあいにく開いておらず、屋台のような路上で麺を食べているエリアを通りかかった。
先に進むともうバスターミナルなので、ここで食べようと見てみる。
小碗、大碗と書かれた紙の大を指差して注文。
調味料がかなり並んでおり、結構辛そうなものが多かった。
普通に来たものをそのまま食べたが、十分美味しくて結局トッピングはせず。
牛肉麺になるのかな、麺は太目でスープはコクがありなかなかしっかりした味わい。
大を頼んだので朝からかなりおなか一杯になる朝食になった。
この料理で10元(約160円。1元を16円で計算)だったので、やはり中国の料理は安くておいしいというイメージが付くな。
完食をして、バスターミナルへと向かった。
バスターミナルに到着、そしてトラブル発生
前日にも訪れた南バスターミナルに無事到着。
↑南バスターミナルの場所はこの辺。
まだ10時前だったので、バスは来てないだろうなぁと言う事で、ネスカフェのコーヒー7元(約112円)を売店で購入して飲みつつ待つことに。
事前に日本ので購入した香港のSIMカードのデータは前日に切れており、もうインターネットは使えない状態。
正確に言うとまだ使えるが、通信速度が遅くなっており実用レベルではなくなっていた。
今日は移動だけだから、ちょうどよく使い切ることが出来てよかったかな~なんて考えていた。
そして10時20分頃、一応まだだろうけどどの辺にバスが来るのか聞いておこうと、昨日買ったチケットをカウンターに店に行った。
するとカウンターのスタッフが、あちゃー見たいな顔で何か言ってくる、が全く持って理解不能。
ただ「メイヨウ」みたいな言葉だけは聞き取れたが、「無いとか、ありません」という意味だが、この時はまだバスがここに来てないみたいな意味だと思っていた。
カウンターの中にいたスタッフは三人いたが、5分ほどごちゃごちゃ話していたが、結局分からず。
グーグルの翻訳を使おうにもデータが切れており、使うことが出来なかった。
最終的に昨日購入したチケットを没収され、返金されることに。
今日はバスは来ないの?キャンセル?意味わからん、と思いつつ、明日はあるのか?「ミェンティエン、バスヨウマ?」みたいな感じで聞いても、「メイヨウ」と言われマジで一気にあせる。
は?は?は?と思いつつ、英語で聞いても向こうにも当然伝わらず、それ以降相手にしてもらえず。
ビザの関係で明日には絶対中国を出ないといけないし、できれば今日出たい。
とにかくここにいてもバスは来ないし話にならないので、一度宿に帰って他にラオスに行く方法がないのか聞いてみることに。
時刻表を見ていると、ルアンナムター行きは1日1本。
人が集まらずにキャンセルか?とかも思ったが、とりあえず中国を出たい一心でいろいろ考えつつ、小走りで宿に帰ることに。
そして宿に着くと焦りと暑さで汗が噴き出ており、どうしたの?と聞かれスタッフに事情を説明する。
まずはお茶でも飲む?の一言でなんか笑ってしまい、とりあえずお茶をもらうことに。
宿のスタッフは色々調べてくれたけど、やはり他のバスターミナルからのルアンナムター行きはもう出ており、国境まで行くバスはまだ数本残っていると言う事。
なので最悪でも、今日中に中国は出国できそうということが分かった。
とりあえず国境まで行って、そこから乗り合いバスとか出てるかな?なんて甘い考えを持ちつつ、別のバスターミナルに行ってみることに。
タクシーを呼んでくれ、お礼を言いそれにすぐに乗って移動をした。
別のバスターミナルにて国境行きバスを探す
タクシーで到着したのはこちらのバンナバスステーション。
タクシー代10元(約160円)を支払い中へと入った。
↑場所はこの辺。
とりあえず無いと分かっていたが、ここのカウンターでルアンナムター(南塔)行きのバスを聞くと、やはり無いとのこと。
今日はもう無いのか、元々ここから出ていないのかは最終的に不明。
そして中国とラオスの国境である、磨憨(モーハン,Mohan)行きのチケット90元(約1440円)をなんとか購入することが出来た。
この時11時半、この国境行きバスが12時50分だったので1時間ちょっと待つことに。
とりあえずこの国境行きのバスがキャンセルにならないことを祈りつつ、周辺を散策してみた。
ここのバスターミナルのカウンターはこんな感じ。規模はそんなに大きくなくこじんまりとしている印象。
入り口付近に時刻表があったので見てみることに。
南バスターミナルで見つけることが出来た、ラオスの街行き(ルアンパバーンやルアンナムター等)の名前が全くない。
記載されていないだけか、本当にここから出ていないのかは不明。
しかしラオスとの国境の街、磨憨(モーハン)行きは、9時20分、13時10分、15時30分と3本表記されていた。
実際購入したバスチケット。景洪→磨憨で12時50分の記載がされている。
先ほど見た掲示板が13時10分だったので、少し時間が変わっているようだ。
周辺は食堂なども多くあったが、とりあえず中に入り休むことに。
こういう時ネットが出来ないのは辛いなぁと思いつつ、スピード劇遅の状態で試してみる。
が、やはり使い物にならないくらい遅いので、このまま待ってとりあえず国境に行ってみることに。
運良ければ相乗りバスがどこかの街行きで待っているか、最悪お金さえ払えばタクシーがいるはず。
購入したチケットを念のため女性の係員に見せると、少し英語が話せる方で「wait,wait」と言われ安心。
1番乗り口で乗るからそこで待てと言う事なので、時間が来るまで待つことに。
チケットに書いている時間になり、先ほどの係の方が自分を見つけ、「come」と案内をしてくれた。
別の男性に引き渡され、案内されたのはバスとかではなく綺麗なミニバン。
確かに国境行きなんて中々人が集まらないかも、と思いつつかなり綺麗な乗り心地の良いミニバンに乗車。
7人乗りのバンで運転手含め5人で、ほぼ定刻通り12時55分に出発。
かなり快適な移動で、これまた綺麗な高速道路を順調に進んでいった。
そして約2時間半ほど走り15時20分、無事に国境の街、磨憨(モーハン)に到着。
中国ーラオスの国境を徒歩にて超える
到着した磨憨のバスターミナル。
↑場所はこの辺。
ここから歩いて10分ほどで国境のイミグレーションがあった。
とりあえずミニバンを降りて、ルアンナムター行きのバスが無いか聞いてみることに。
掲示板を見ると、15時ちょうどに35元(約560円)でルアンナムター(南塔)行きのバスがあるようだが、この時すでに15時半頃。
カウンターで聞いても「メイヨウ」だった。
まあ中国からの国際バスはなくても、ラオス国内のバスはあるはず!そう思い国境へと足を進めた。
ラオスとの国境、磨憨は国境っぽいカオスな感じは全くせず、小ぎれいでこじんまりしている小さな町だった。
人っけはあまりなく寂しい感じ。
そんな街を少し歩いて、国境方面に向かって道路の端からぐるりと回ってイミグレーションを発見。
両替のおばちゃんが沢山声をかけてきたが、ほとんど中国元は使い切っていたので無視して進む。
イミグレーションの前はこんな感じ。
もちろん中は撮影禁止なので写真は無いが、荷物検査がありその先にパスポートコントロールがあった。
少しイカツメの検査官が英語で、中国は何回目か、ラオスのあと中国に戻るのか、仕事は何している、観光で来たのか、等と色々質問され、パスポートも特殊な光に当てて厳重にチェック、特にパスポートの増刷部が怪しかったみたいで、そこを何回も機械と目で確認していた。
中国人、ラオス人に比べると質問もあり結構時間がかかったがそれに答えて、なんとか無事出国することが出来た。
イミグレーションを抜けた、国境のゲート。
ここからラオスのイミグレーションまで少し距離があるようで、電動カートが待機しておりいくらかでそこまで連れて行ってくれるシステムのようだ。
値段を聞けばよかったが、自分はもう中国元が無かったのでそのまま聞かずに歩いて先に進んだ。
おそらく距離から言えば5元とか高くても10元位だと思う。
歩いても10分ほどだったので、この国境の雰囲気を楽しみたい方はカートに乗らず歩いたほうが面白くていいだろう。
途中にはこのような石碑も見ることが出来る。
途中工事中の道路もあり、このような未舗装の道路を歩いて行った。
そしてしばらくするとこのような大きな金色の仏塔のようなイミグレーションが見えてきた。
ただ左右のスペースがドフリーなのが面白い。いくらでも密入国できちゃうな。出国できないけど。
ラオスの入国は非常に緩く、イミグレーションカードに必要事項を記載をして、観光手数料50THB(約175円)か1USD(約108円)か10CNY(約160円)を支払いあっさりと入国できた。
丁度100バーツしかなかったので、それを支払い10000キープ(約121円)をお釣りでもらうことに。
微々たるもんだが、こういう時のために細かい外貨(USD)も用意しといたほうがいいのだろうな。
国境からルアンナムターまでの移動
ラオス側の国境の街は「ボーテン(Boten)」という名前になる。
中国時間16時、ラオス時間は1時間戻り15時、に無事にラオス入国が完了。
さてここからが問題で、ルアンナムターまでの移動方法を探さなければならない。
しかし、ラオスの国境ボーテンの町はこんな感じで、荒野+工事中の何もない国境だった。
少し歩けば建物というか街はあるが、人が全然おらずかなり寂しい感じ。
これはルアンナムターまで乗り合いバスというのは、かなり望み薄だなと感じていた。
そして国境にはこのような仮設小屋があり、タクシーの運転手が暇そうに待っていた。
自分を見つけるとわらわらと10人くらい集まり、どこに行くんだと話しかけてくる。
ルアンナムターというと、この価格表を見せてこの料金だと言ってくる。
本来乗れるべきはずの国際バスなら、景洪からルアンナムターまで108元(約1728円)。
今回の場合、景洪から中国国境までで90元(約1440円)。
さらにラオス国境からルアンナムターまで、250元(約4000円)or 300,000kip(約3640円)のようだ。
ある程度覚悟していたけど、3倍の値段になってしまった。
いや高いよ。高い。
ビザの問題もあるし、無理に来たのは自分で納得しないといけないんだろうけど、高い。
そう思い、他に運よく誰かここ通らないかな~なんて少し待って考えていたら、250元が200元(約2990円)でいいよと言う。
それでもまだ悩んでいると、200,000kip(約2430円)と何も言わなくても値段が下がっていく。
30分ほど待ったけど、誰も来なさそうだし今回は仕方ないと思い、20万kipで行ってもらうことに。
当然お金は今無いので、ルアンナムターについてATMでお金を手に入れて支払う事でOKをもらいタクシーに乗車をした。
中国で乗ったミニバンとは違い、この年期の入ったハイエースで送ってくれるようだ。
エアコンは無く、窓全開で砂ぼこりでえらいことに。やはり国力の差はこの辺でも違いを感じるな。
国境から5分ほどで綺麗な街並みが出てくる。が、人は少なく寂しい感じ。
ここで乗り合いバスが無いか聞いたら、もしかするとあったかもしれないな。
が街を抜けると未舗装の工事エリアに突入。
かなり広く工事をしており、30分くらいこのような道を走ったかな。
工事エリアを抜けるとのどかなラオスの景色が流れる。
タクシーは山道をガンガン攻めて、若干車酔いもしながらも国境から1時間半ほどでルアンナムターの街に到着した。
ラオスには何回か来たことがあるが、ここルアンナムターは初めてだ。
街に着いたよと車は止まったが、いやこんな何もないところで止められても。。ATMも無いんじゃない?という感じだったが、なんとそこが街の中心地だったようだ。
確かに車が止まった近くに銀行、ATM、商店もあるが、なかなかの所だ。
↑停車したルアンナムターの場所はこの辺。
確かに実際中心地だったようで、観光客向けのレストランや旅行会社、レンタルバイク屋と一通りそろっている場所だった。
今回はアンラッキーなトラブルがあったものの、なんとか無事に到着することが出来た。
当日バスがキャンセルされるという問題は自分では防ぎようがないものの、ある程度日程に余裕をもって翌日に移動ができるパターンも考えておくしかないのかな。
トータルで考えるとまた一ついい経験が出来たと思い、ラオスを楽しむことにした。