久しぶりに家にある乾燥機を使おうと電源を入れると、動作はするものの全く温風が出でいない事に気付きました。
関西の実家に帰ってしばらく経っていましたがこの事は全く知らず、親に聞くといつの間にか故障してしまったようです。
自分ではめったに使わないものの、冬に向けて壊れたままじゃあ何かと不便そうだし、なんとか自分で直せないかな?ということで修理をしてみました。
家にある乾燥機はナショナル(パナソニック)製の衣類乾燥機で、「NH-D402」というモデル。
2001年9月発売の製品で、もちろん今は生産終了モデルの年季の入った乾燥機です。
恐らくうちでも15年から20年近くは使っていると思うので、どこか壊れても不思議じゃないですよねぇ。
故障の原因はファンの丸ベルトかも?
自分で修理するといっても、中の基盤が壊れていたりモーター交換とかそういうレベルだと対応できません。
インターネットでこのモデル「NH-D402」の故障や修理方法について探してみましたが、あまりヒットせず。
ただ違うモデルのナショナル製衣類乾燥機の修理について、「乾燥機自体は回るが温風が出ない場合は、ファンのベルトが原因の可能性がある」というコメントを発見します。
もしそうなら、このモデルのファンベルトを交換するくらいなら自分でも出来そうかもと思い、ネットで普通に売っているのを見つけ、価格も2,000円ほどだったのでとりあえずダメもとで購入をしてみました。
それがこちらのファンベルトです。
この時の価格は、パナソニック純正品で2,000円ほどでした。
純正品では無い緑色をした丸ベルトもあり、そちらのものは1,000円くらいで販売されています。
倍の価格差でしたが、やはり純正品のベルトかな!と思い、今回はAmazonで購入してみました。
製品名は「マルベルト」で、品番が「ANH413-3440」と記載されています。
実際に行った丸ベルト交換の手順について
購入したアイテムには、丸ベルトが1本、潤滑用のグリス、そして交換のための説明書が入っています。
これに家にあったプラスドライバーを用意して修理を開始しました。
このパーツ取扱説明書はこのように写真付きで、かなり丁寧に解説が書かれているので、これを見た瞬間とりあえず交換は問題なくできるなと思いました。
パナソニックさんの優しさを感じます!
ということで、まずは洗面所に置いている洗濯機、その上に設置している乾燥機をずらして背面を見てみることに。
とにかく普段掃除をあまりしない場所なのでほこりがすごく多く、その裏面の掃除から行いました。
そしてある程度掃除ができたら、裏面のカバーのねじをプラスドライバーで外していきます。
取説通り9本のねじがあったので、それを取り外した様子がこちらになります。
やはり、完全にファンベルトが千切れていて全く機能していなさそうです。
購入した新品のファンベルトと比べても、かなり色の変色もあり、なにより硬化してパスタみたいにカチカチになっていました。
硬化したパスタを取り外して、説明書どおりに真ん中に取り付けられている「ファン当て板」の上部のねじを外します。
そして新品のファンベルトを当て板の間に入れて、再度「ファン当て板」の上部のねじを締めて戻します。
そうするとこのようになりました。
次は同様に「ファン当て板」の下部のねじを取り外して、ファンベルトを通して再度ねじを締めて戻します。
そうすると、当て板の間に入ったファンベルトがこのようになりました。
次に、上の写真左下にある白いクッションのような個所に、付属のグリスを塗っていきます。
グリスはこんな感じで本当に少量なので、全部使い切ってしまいます。
この場所にベルトが当たり摩擦が起きるので、グリスで潤滑をしているのですね。
白いクッションの真ん中は変色していないので、おそらくベルトが当たらず摩擦が無いのでしょう。
なので左右を中心に先ほどのグリスを塗って完了です。
最後に、ドラム側のファンプーリにベルトをかけ、モーター側のモータープーリーにベルトを引っ張りながらひっかけて張ると上手くハメることができました。
うん、見た感じは良さそうだったので、カバーを付ける前にとりあえずこの状態で一度運転をしてみることに。
電源を入れて20分ほどで中に入れたテスト用のパーカーが暖かくなっており、なんとか無事に直せました。
これには母も大変喜んでくれて嬉しい限りです。
無事に動作確認できたので背面のパネルを取り付け、元の位置に戻して終了!
今回の作業時間は清掃の時間も含めて大体30分くらいかかりました。
ねじを外すために+ドライバー1本あれば交換できるので、このモデルの乾燥機の調子が悪く「回るけど温風が出ない」という症状の方は、今回のように自分で一度修理してみる価値はあると思います。
しかし修理はあくまで自己責任でお願いします!
今回の記事は以上となります。
それではまた!