ルアンパバーンの街を歩いていてたまたま見つけた、面白そうなセンターというか博物館。
ラオスに住む少数民族の方の説明や、彼らのデザインを取り入れたグッズも売っていると言う事で中に入って見た。
↑グーグルマップには登録がされていないが場所はこの辺。
まだできて新しい建物だったのかな?
道を歩いていくとこのような看板があるので、この坂の奥に入口がある。
自分は歩いていてこの看板に気づき、そのような施設があることを知った。
入り口にはこの施設の服を着た若いスタッフが4人くらいおり、何がここで見れるのかなどの上記の説明を簡単にしてくれた。
また自分が日本人だと分かると、日本語で書かれた説明文が入ったファイルもあるよと言われ、これが結構しっかりしたものでよく理解できそうだったので入って見ることにした。
営業時間は9時から18時で、火曜から日曜までが営業日で、月曜が定休日。
入場料は1人25,000キープ(約325円。1キープを0.013円で計算)となっている。
フラッシュを使わない写真撮影はOKで、ビデオでの動画はダメのようだ。
ラオス国内には大きく4つの民族言語グループがあるという説明。
北部、中部、南部とでそれぞれ違う言葉が使われているようだ。
トラディショナルアート&エスノロジーセンター(TAEC)の説明も簡単に書かれており、ラオスの文化資源の保存や公開を目的に運営している組織で2006年にこの施設をオープンしたと言う事だ。
ポートレート写真も飾られており、着ている服のデザインもそれぞれ違うのが良く分かる。
アカ族の説明コーナーはこのような感じ。
それぞれの民族ごとにパネルでの説明と実際の衣類が飾られている。
黒をベースとしており、袖や胸元に鮮やかな刺繍がワンポイントとして取り入れられているデザインのようだ。
またこの刺繍が細かくてすごいんだわ。
説明文によると、元々アカの人々は中国雲南省やチベット方面に住んでおり、ここ200年ほどで南下をしミャンマー、ラオス、タイ、ベトナムに分かれて住むようになった。
アカ族の村には特徴的な門とブランコがあるので、他の民族の村と簡単に区別が出来る。
また伝統的に山地に住んでいたが、道路や学校、市場が近くにあると生活が便利になるからという理由で最近は低地へ移住政策がすすめられている。と書かれていた。
こちらはモン族のコーナー。
先程のアカとは違い、全体的に色鮮やかなデザインの服を着るようで、非常に目立つ。
ナイトマーケットを歩いていても、モン族デザインのアイテムを結構売っているのを見るので、外国の人にも受け入れやすいデザインなのだと思う。
胸にかかるアクセサリーはシルバーだろうか、かなり大きく独特なデザインで目に留まる。
モン族も中国からラオスに移住をしてきたようで、ラオスに来たときには他の民族が農耕に適した低地にいたので、高地に住むことを余儀なくされたようだ。
その結果焼き畑農業のシステムを成立させたと記載がある。
またモンの人々は世界中に移住しており、アメリカだけでも30万人以上もいると言う事で、在米日本人が2019年で50万人位らしいので、その数の多さが分かるだろう。
こちらはタイダムの説明。
なぜか服と寝具が展示されていた。説明文には今でも敷布団を自分たちで作っており、市場で買うものではよく眠れないからと書かれている。
今なお、婚礼品の持参品となる寝具類については、自ら糸を紡いでそれを染め、布を織り、そこから布団、カーテン、蚊帳といったすべての寝具を作るのがタイダム女性の方々の特徴のようだ。
ベトナムが故地と言う事で、そこからラオスの方にやってきたようだ。
またルアンパバーンのナイトマーケットでも、タイダム女性が布を販売するのを見れると書かれている。
こちらはラオスの先住民とされているカムーのコーナー。
他の民族の方々と交易をしてきて、米や新林産物、かご、布、鉄、時には労働力を提供する場合もあったようだ。
またこのコーナーでは、このようにかごや機織りの様子が一部再現されている。
カム―の人々は持ち運びが容易な、上記の写真にある腰機(こしばた)を使って布を使っているとのこと。
使わないときは小さく折りたためるメリットがあり、据え置きでないのが特徴のようだ。
さらに奥には楽器が数多く飾られており、こちらも入り口で借りたファイルに詳しい説明が書かれておりナルホドといった感じ。
儀式や冠婚葬祭で使われる楽器は、非常に彼らに密接しているアイテムと言う事が良く分かった。
最後にお土産コーナーがあり、ここで紹介されている民族に関するアイテムがずらりと並んでいる。
かなりしっかりとした作りで、品質は良さそう。
ただ詳しく覚えていないがお値段もそこそこしたかなという印象。モノは良さそうなので、気に入ったアイテムがあればここで購入するのはいいと思う。
街中で売っているようなデザインとはまた違うものなので、ザお土産感がないものだろう。
出口にカフェもあったので休憩も出来そうだ。
こんな感じでふらっとよった博物館。小さいけど結構見ごたえがあり、日本語での説明文も借りれたので興味がある人はお勧めの場所だった。
街中からもとても近いので行きやすい場所だ。
何か変わった土産が欲しいなぁ、という場合でもここを見てみるのもいいかもしれないな。