香格里拉で電動バイクを借り、目的のお寺「松賛林寺」の見学を終えてバスにて入口へと戻ってきた。
前編の記事はこちらにて。
チケット売り場の建物の正面に、このような立派な文化博物館が用意されていたので見に入って見た。
蔵文化博覧中心の中へ
入場は無料、建物の中に入るとこんな感じで仏陀像がお出迎えをしてくれる。
なんともありがたい。
中はかなり綺麗に作られており、完成してそんなに経っていないのかな?と思わせる。
人が寝そべった中に地図が書かれている絵。
中心部に大昭寺と書かれているので、ラサのジョカン寺周辺を書いているようだ。
SFチックな通路。
様々な絵が飾っており神秘的な感じがする。
チベットと呼ばれるエリアの有名なお寺を書いたと思われる地図。
ラサを中心に、この香格里拉なんかも南西の方角に書かれているな。
仏教の六道(生まれ変わった後の6つの世界)が書かれた絵。
輪廻転生を繰り返す人間の生まれ変わりを書いたもので、個人的にとても興味がある絵だ。
仏陀はこの6つの世界から抜け出すことが、最終の目的と説いている。
清の初めごろに作られた、釈迦牟尼像。
こちらも同時期に作られた、日本でもおなじみの文殊菩薩像。
館内の一部はこのようなショーケースに入っているものもある。
しかし入場してから途中まで1人もお客さんを見ていない。
混雑しているよりはとても見やすくていいのだが、広い部屋で1人は少し不気味だな。
本当に館内は広く、このように多くの掛け軸が飾られているコーナーもあった。
ここが無料で入れるんだから素晴らしい場所だ。
興味のない人はつまらないかもしれないが、それでも来た際は覗くのをおすすめしたい。
色鮮やかなマントラ。
一体何を意味しているのかがすごく気になる。
チベットでよく見る仏具。
バジュラと呼ばれ日本では金剛杵(こんごうしょ)と呼ばれている。
チベット仏教や日本でも一部の宗派で使われているアイテムだ。
大きな模型のお寺とそれを取り囲む仏陀像。
出口近くにあったマニ車。
館内は結構広く、さくっとみても30分くらいは掛かってしまう大きさだった。
しかし最終的にお客さんは1人も見ず、最後のお土産コーナーに店員がいただけの寂しい館内だった。
仏教に興味がある人は、かなりおススメの博物館だと思うのでお勧めをしたい場所だ。
お土産コーナーを抜けると係の人が出口を開けてくれた。
外から見ると全く出口と分からない門だった。
なんか不思議な博物館だ。
博物館見学を終わり、次はナパ海に行ってみることに。
もしこのお寺のみの見学なら、路線バスの3路にて香格里拉古城近くまで帰ることが可能。
バスの使い方についても前回の記事にて簡単だが紹介をしている。
ナパ海までの道のり
ナパ海と呼ばれている観光地があるが実際は香格里拉に海は無く、草原地帯となっている。
春から夏にかけての雨季に多く雨が降り、草原が湿原となりこう呼ばれているようだ。
訪れた6月は割と広く草原地帯が広がっており、乗馬や記念撮影をする人なんかも少し見れた。
松賛林寺を出て、電動バイクで214号線を北にひたすら進む。
一応看板は出ているが、ここでもグーグルマップを見ながら走っている。
大きな道路でたまにトラックが来て怖い思いもするが、そこまで車どおりが多くないので順調に進む。
しかしここが結構な坂道でしかも長く続くので、自転車だったら諦めていそうなポイントだ。
電動バイクはその点何も問題なく、スイスイと坂道を登ってくれる。
香格里拉とかかれた看板。
先ほどの坂道を越えて下っていると、遠めだが先ほどまで居たお寺がフェンス越しに見える。
黒い点々が多くみられるが、これは草を食べるヤギたち。
近くにいたヤギ。
こちらの方角は東にある草原地帯だがここもナパ海の一部なのかな。
さらにバイクを先に進める。
こんな看板が出てきたので草原と書かれた左手を見てみる。
するとこのような門が走っているうちに出てきて、ナパ海の看板であることに気づいた。
結構綺麗に整備されている道路で、この奥にナパ海入口があった。
↑グーグルマップ上ではこの交差点を西に曲がって進むと住居があり、行き当たりを南に下るとナパ海入口があった。
先ほどの門をくぐって綺麗な道路を西に進む。
特に何もなく広大な土地が見えるだけ。
山々はとても綺麗だ。
突き当り周辺に民家があるので、これを左折(南下)してさらに進む。
そうするとこのような建物が見えてきた。
最終的にここがナパ海の入り口だった。しかし自分が行ったときは寂れていた感じがものすごく、なかにぽつぽつと観光客がいただけだ。
シーズンによってはもっと人がいるんだろうけど。寂しい限り。
観光客を乗せる用の馬が数十頭いてなかなか迫力が凄い。
が、フンの量と匂いもすごかった。
大体、松賛林寺からゆっくり進んで写真を撮りながらで30分くらいでここに来ることが出来た。
自転車だと1時間以上は多分かかるだろうな。
ナパ海へ入って見る
とりあえず係の人は全く英語が出来ず、何を言っているのかさっぱり。
多分ツアーを進めているのだろうけど、馬に乗って1時間とかぶらぶらするのは嫌だし、中を少し散歩するくらいで十分だ。
入場の料金表があり、30元(約480円。1元を16円で計算)と書かれていたのでそれを購入。
建物の中はこんな図があって、いくつかナパ海を回るツアーがあるようだ。
英語もないので雰囲気でしか分からないが、料金が200~1000元(3,200~16,000円)とそこそこ高額。
この料金で何が含まれているのかは不明だ。
とりあえずチケットをもらい中へと進んだ。
入口はこんな感じで、奥に係員がソファーで動画を見ている緩い感じ。
閑散期であってほしいと願うばかりだ。
中に入るとこのようなスローガンと仏塔があった。
とくに看板とか地図もなく、どう楽しむものなのか全く持って不明。
弓道場。
1本1元(約16円)?という表記かな。だれもやっていなかった。
馬を引くおばさん。
雲が多かった日だったが、とにかく景色は凄くよかった。
広大な土地にポツンといる。
何をして楽しむのか分からないので、動物たちに近づいてみた。
ナパ海にいた動物たち
歩いていくとブランコがあり10元(約160円)という表記が。なかなかせこい。
このブランコの近くに羊の親子がつながれていた。
目が赤いけど大丈夫かな。子羊はやはりかわいかった。
馬がいるのでそちらの方に行ってみた。
普通に馬。ひたすらに草を食べている。
やっぱり近くで見るとかっこいいなぁ。
近くに牛の姿も。
ヤクではなさそうな普通の牛もいるんだな。
そしてチベットといえばやはりヤク。
大きな体で迫力がある。このヤクもひたすら草を食べていた。
とにかく大きいヤク。
ということで動物を撮り、特にすることもなかったので帰ることに。
やはり馬とかに乗ってぐるりと回ったりするのが楽しみ方なのかな。
自分はツーリングの途中に寄ったのでまだいいけど、ここが目的地ならがっかりするかも。
ということで入口まで戻りバイクでナパ海の横を通って帰ることに。
一応この奥の道路からナパ海には自由に入れるので、通る際は入場券が必要かも。
最初通ろうとしたらチケットを見せてきたので、買ってから行け、という感じに理解をした。
もし間違っていたら申し訳ない。
天気も少し悪くなってきて、雨が降ってきたら嫌なので急いで帰ることに。
途中には民家もあり畑仕事をしている人も見ることが出来た。
オフロードバイクをレンタルしてナパ海の中を走って見たかったな。
ナパ海周辺で多くみられた謎の木。何かを干す道具なのかな。
ナパ海を抜けると仏塔があり、この道から入れば無料で入ることが出来ることが分かった。
しかし初めて行くにしては道が少しわかりにくいし、素直に入っても500円ほどなのでこちらからの道はお勧めしないかな。
という感じで、松賛林寺とナパ海の観光兼ツーリングを半日程度で行うことが出来た。
香格里拉の近くではこのあたりがメインの観光になると思う。
今回は電動バイクでうろうろしたが、この選択は大正解だったと思う。
バイクのバッテリーも5個ゲージがあるうちの1つのみ、しかも返却するギリギリに減ったので、この程度の移動なら十分だろう。
ちょうど香格里拉古城に帰ったくらいに大雨が降ってきてタイミングよく逃れることが出来た。
1時間ほどで雨は止んだが、これが宿に帰る途中ならずぶ濡れになっていた。
いちおうカッパか折りたたみの傘は持っておいた方がいいのかもしれない。
とにかく電動バイクでのツーリングは、とても楽しむことが出来るアクティビティだと感じた。