現在使っているデジタル一眼レフカメラ、ペンタックス K-3II。
この一眼レフカメラは中古で購入し、発売時期は2015年で大体5年が経過しようとしている。
このカメラは非常にタフで、防塵・防滴もかなり強く、タイの水かけ祭りであるソンクラン中にもガンガン水をかぶりながらも使っていた素晴らしいカメラだ。
ただ、旅行に行くたびに思っていたのが、APS-Cのセンサーサイズのこのカメラが大きくそして重く感じていた。
あとはAFの効きが甘いように感じ、いざという時とっさに撮影すると、とんでもないボケた写真になることもしばしばあり、その辺が唯一ずっと気になっていた。
それ以外は特に問題なく愛用していたカメラだが、たまたま訪れた家電量販店で見つけたあるカメラを見てから、それ以来そのカメラがずっと気になっていた。
オリンパスの2機種が新カメラの候補となっていた
そのカメラというのが、「OM-D E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット」というカメラだ。
こちらは2018年6月に発売され、2020年9月現在は「E-M1 Mark III」という後継機も発売されている。
しかし最新機種とあり価格はまだ高く、候補となったのがその1つ前のモデルの「E-M1 Mark II」。
このカメラの見た目の格好良さと、防塵・防滴性能、そしてマイクロフォーサイズセンサーでボディがコンパクトという魅力に一気に引き付けられてしまった。
一目ぼれしてから大体半年以上は悩んでいただろうか、あとはいつ購入するか?!というレベルまで行っていたのだが、実はもう1つ頭の片隅にうっすらと候補になっていたカメラもあった。
それが最終的に今回購入することになった「OM-D E-M5 Mark III 12-45mm F4.0 PROキット」だ。
候補の条件
自分がカメラを買う大前提として、絶対条件として「防塵・防滴のモデル」というのがある。
なぜならこれは前述した通り、タイの水かけ祭りソンクランで使用したいためだ。それくらいこのお祭りが好きで好きでたまらない。
そして旅行に行くときに、なるべく嵩張らない軽くてコンパクトなものがよりベター、となってくる。
キャノンやニコンは上位機種は防塵・防滴だが非常にコストと重さがありずっと前から候補外。
ペンタックスが比較的安めの、初中級モデルで防塵・防滴対応の機種を出しており、「ペンタックスKP」というモデルが2017年のモデルであり、これならK-3IIで使っていたレンズが生かせるという大きなメリットもあったが、サイズと重さがやはり大き目でいまいち購入意欲が湧いてこなかった。
そんな中、今まであまり気にしたことがなかったオリンパスのカメラだった。
こちらはマイクロフォーサイズというセンサーで、K-3IIのAPS-Cよりセンサーサイズが小さいものだ。
今までセンサーサイズが小さいという事=デメリットだと考えていたのが正直なところ。
なのでAPS-Cからマイクロフォーサイズへの変更は、実質ダウングレードのような感覚になっていたため、存在は知っていたが購入の候補にはならなかった。
↑センサーサイズの違いはこれくらい変わってくる
しかし、Youtubeで色々とカメラについての動画を見ていると、センサーサイズによって特徴が異なってくるだけであり、決してデメリットの部分だけでないことを知った。
そしてサンプルの写真などを見ていくうちにマイクロフォーサイズセンサーでも画質は綺麗で、自分が使う分には十分なものだと言う理解を得て、第一候補となった経緯がある。
センサーサイズの違いは詳しくはここでは書かないが、たしかに高感度の耐性はセンサーサイズが大きいAPS-Cが有利だが、マイクロフォーサイズはセンサーが小さい分本体・レンズもコンパクト=価格も抑えれる、そしてAPS-Cと同じ焦点距離でもより望遠で撮影が出来たりする特徴がある。
各々の特徴を理解して、自分に合ったサイズなんだなという理解となったのだ。
OM-Dシリーズのモデルの違い
「E-M5 Mark III」は「E-M1 Mark III」の廉価版と言えるモデルで、性能としては1つ前の「E-M1 Mark II」とほぼ同じ、値段もキットレンズのセットでほぼ同じくらいの価格だった。
値段の差でいうと、大体以下のような価格。(2020年9月時点)
・E-M1 Mark III 12-40mm F2.8 PROキット 2020年2月発売のモデルで約23万円。
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・E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット 2016年12月発売のモデルで約15万円。
(上記の12-40mmレンズキットは2018年6月に発売)
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・E-M5 Mark III 12-45mm F4.0 PROキット 2019年11月発売のモデルで約14万円。
(上記の12-45mmレンズキットは2020年6月に発売)
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そして「E-M1 Mark II」と「E-M5 Mark III」の主な違いとしては下記の通り。
E-M1 Mark II | E-M5 Mark III | ||
---|---|---|---|
ボディ発売時期 | 2016年12月 | 2019年11月 | |
連続撮影速度 | 約 15コマ / 秒 [連写 H] | 約 10コマ / 秒 [連写 H] | |
シーンセレクトAE | なし | あり | |
ヘッドホン端子 | あり | なし | |
撮影可能枚数 | 約440枚 | 約310枚 | |
本体内充電 | 不可 | 可能 | |
カードスロット数 | 2枚 | 1枚 | |
質量 | 約574g (電池、SDカード2枚含む) | 約414g (電池、SDカード含む) | |
ボディ材質 | マグネシウム合金 | エンジニアリングプラスチック |
この表からも、廉価版とはいえ発売時期が新しい「E-M5 Mark III」にしか対応していない機能もあるのが分かる。
気になったのがバッテリーの持ちと、2口あるSDカードスロット、そして金属のボディ材質だ。
この点はやはり「E-M1 Mark II」の方が良く、最後まで悩んでいた。むしろこの差があるから最後まで「E-M1 Mark II」を買う気でいたかな。
カメラの大事な部品でもある心臓部のセンサーは全く同じで、つまり撮れる写真は同じと思っていいだろう。
後肝心の防塵・防滴についてもオリンパスの人によれば、「E-M5 Mark III」の材質はプラスチックになったが、2機種とも同じレベルで耐性はあるとのこと。
SDカードスロットはできれば2口欲しかったが(保険の為同時撮影したり)、ここはすこし妥協。
バッテリーはまた予備を何個か買えば対応できるから、まあ大丈夫かなと納得。後述する動画撮影時にも「E-M5 Mark III」はUSB給電が対応なのでそれで運用が出来るだろうと考えた。
最後まで悩んだが、最後の最後の決め手はボディの軽さとキャッシュバックがあることだった。
まず「E-M5 Mark III 12-45mm」のレンズキットには20,000円分のギフトカードのキャッシュバックキャンペーンが2020年9月30日までされていたのがある。
それに対し「E-M1 Mark II」はもちろんキャンペーンは無し。
それとカメラの重さだ。
購入直前まで「E-M1 Mark II」を買うつもりだったが、ふと考えるとやはり軽量化が目的の一つであり、なおかつこの頃は新しいミラーレス一眼での動画撮影も視野に入っていて、ジンバル(手振れを抑える機器)の耐荷重なんかも考えるようになっていた。
「E-M1 Mark II」を購入した場合、大き目のジンバルを購入する(=コストも増える=重量も大きくなりがちで撮影がより疲れる)か、非常に軽いレンズの使用が必要となるのが予想できる。
それを思えばやはり軽い「E-M5 Mark III」でも十分ではないだろうか、と考えるようになっていた。
そして最後の最後の最後の決め手となったのが、今回も楽天市場のセールであった(笑)
最近何かと楽天を使うことがあるが、この時9月の頭頃に買い周りのキャンペーンをしており、買い周りとポイント増のキャンペーンでこの「E-M5 Mark III」が17,000ポイントが付くようなセールがされていた。
結局楽天ビックカメラ店で、138,490円(税込み)で購入。それに約17,000ポイントと、キャッシュバックの2万円分があるので、約100,000円位で買うことが出来たのだ。
前振りがとても長くなってしまったが、こうして新しい相棒が家へとやってきた!
OM-D E-M5 Mark III 12-45mm F4.0 PROキットの開封
ネットで購入してから2日ほどで家に届いた。
今回はレンズキットを購入したので箱が大きめだ。
箱のサイド。色はシルバーとブラックがあるが、今回はブラックを購入。
オリンパスのレンズでは最上位の、PROシリーズの「12-45mm F4.0」のレンズがセットになっている。
最後まで悩んだ、「E-M1 Mark II 12-40mm F2.8 PROキット」についている「12-40mm F2.8」もPROレンズで、実売価格でいえば、
・12-45mm F4.0が約6万3千円
・12-40mm F2.8が約9万5千円
と、後者の方が単品で購入すると高いものとなっている。またレビューも12-40mmの方が少し高く感じ、正直このレンズを使ってみたいから「E-M1 Mark II」を購入したいと思っていたのもある。
取扱説明書と保証書
箱の上部を開けるとこんな感じ。保証書と別の薄い箱が入っていた。
薄い箱をとり出してみる。
中はボディ本体とレンズの説明書が入っていた。
特に見ることは無いだろうが、保証書と合わせて大事に保管しておこう。
備品と小物関係
奥にある箱を開けて見ると小物類が入っていた。
左上から時計回りにポーチ、外付けフラッシュ(FL-LM3)、USBケーブル、ストラップ、電源ケーブル、リチウムイオン充電池(BLS-50)、リチウムイオン電池充電器(BCS-5)となっている。
12-45mm F4.0 PROレンズの開封
きっとレンズはこんな感じ。レンズ本体と、レンズフード(LH-61G)が入っていた。
このレンズのレンズフィルターには、いつも使っているKenko製のレンズフィルターPRO1Dを購入。
58mm径のサイズとなっている。
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レンズフィルターを装着した感じ。
黒のボディに黒色枠のフィルターで、いたって普通に合う色合いだ。
装着感は抜群で使い勝手は非常にいいので、レンズを購入したらいつもこれを合わせて使っている。
OM-D E-M5 Mark IIIボディ本体の開封
カメラ本体は不織布に包まれており、さらにエアキャップで包まれていた。
うん、黒色はしゅっと締まっていて非常に見た目もカッコいい。
そして何より、びっくりするくらい軽いな!というのが第一印象だった。
液晶モニターの保護フィルムを張ってみた。
こちらもKenko製のフィルム。非常に貼りやすい必要十分な保護フィルムだと思う。
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E-M5 Mark IIIと12-45mm F4.0 PROレンズを組んだ外観
右斜め前より撮影。
左斜め前より撮影。
上部より撮影。
上部のボタン類のアップを撮影。
本体左側に電源スイッチ、右側にモードダイヤル、露出補正ダイヤル、動画録画ボタンなどが付いている。
背面を撮影。
右側面を撮影。こちらはSDカードスロットの差込口となっている。
スロットの蓋側にゴムパッキンもついており、防水に対応しているのがわかるな。
OM-D E-M5 Mark IIIのマニュアルより詳細なボタン配置図を抜粋。
ボディ本体とレンズの重量
レンズ本体の重さは281g。
レンズフードの重さは14g。
カメラボディの重さは420g。(バッテリーとメモリーカード込み)
カメラボディとレンズを付けた時の重さは716gとなった。(バッテリーとメモリーカード込み)
とりあえず今回は購入前の検討と開封のみの内容としたが、新しいミラーレスカメラの活躍に非常に期待している。
4K動画も撮影できるので、写真だけでなく動画もたくさん撮っていこうと思う。
カメラの軽量化という点では、K-3II+18-135mmレンズの組み合わせで約1260gから約720gと500g以上軽量となっている。
また今後、防滴の性能についてもテストをしてみようと考えている。
写真と動画撮影について、今後楽しみなカメラが増えてとても満足な買い物となった!
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追記:2020年10月レンズキットでの撮影例
このレンズキットを使って、何枚か写真撮影をしてみた。
その時のサンプルを追記でアップ。
画質に関しては、大変満足。
K-3IIと見比べても全く遜色ないレベルだと個人的には感じる。
AFの正確さは断然こちらの方が高く、使い勝手はとてもいいものだ。
追記2:2020年10月マイクロフォーサイズ用の超広角レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」を購入してみた。
そちらについては下記の記事にて。