毎年の楽しみとして、可能な限り参加をしているタイの旧正月のお祭りソンクラン。
この水かけ祭りのソンクランで写真は多く撮るが、なかなか動画の撮影がうまくいかず、ほとんど記録に残せておらず。
少しでもこの素敵なお祭りの臨場感を動画に残し、アップしていろんな人に見てもらいたいなぁとずっと思っていた。
今年のソンクランではその様子の動画撮影をもっとしてみようと思い、ずっとアクションカムの購入と機種選択を考えていたのだ。
購入前に検討していた対象アクションカム機種
ではどの機種が候補になっていたのかというと、アクションカムの代名詞でもある「GoPro」シリーズの
・HERO7 BLACK(最新機種)
・HERO6 BLACK(1つ前のモデル)
それと、2016年のモデルが最新と少し古いSonyのアクションカム
・FDR-X3000
・HDR-AS300
の4機種だった。(2019年3月時点)
YouTubeでそれぞれのアクションカムで撮った動画を見たり、店頭で現物を触ってみたり、Webで性能やスペックなどを検討した感じでは、やはり最初は良く売れていて周辺機器も多いGoProシリーズがいいかなぁと思っていた。
映像の綺麗さと手振れ補正はわずかにGoPro、色合い音声レベルはSonyが良いという印象を受けていた。
参考動画の一つがこちら。
そして大きな違いとしてGoProは背面に確認用の画面が付いており、Sonyはそれがなく別途ライブビュー(腕時計型のライブビューリモコンキット〔ライブビュー単品での販売は無くFDR-X3000R、HDR-AS300RのRが付いた型番で本体とセット〕を購入、もしくはスマホにアプリを入れる方法)を用意する必要がある。
実際に動画を撮る際は、はやり画面があった方がどんな絵が取れているのかオンタイムで確認できるし、便利だろうなぁと感じていた。
しかし発売時期に関しては約3年もの開きがあるが、画質に関しては見た感じそこまで大きな差を映像を見る限り分からなかったので、最終的には金額も大きな考慮点となり、上記の中では本体モニターは無いものの、日本ブランドを応援したいという点もあり安価なSonyのHDR-AS300を購入することにした。
参考までにAmazonでの価格でいうと大体下記の通り(2019年3月時点、税込み)。
GoPro HERO7 BLACK 47,000円(4K対応)
GoPro HERO6 BLACK 36,900円(4K対応)
Sony FDR-X3000 47,000円(4K対応)
Sony HDR-AS300 35,400円(フルハイビジョン、4K未対応)
上位機種と下位機種の差は約1万円ほどあるが、正直4Kの動画を撮っても、処理できるPCを持っていないので使えないだろうと、最新の機種は今回はパスすることに。
(もちろん4K対応の上位3機種はフルハイビジョンでの撮影も対応)
たまたまこの検討していた時期に楽天のセールもあって、ポイントが多くつく機会があり最終的にポイント分を引いて31,000円ほどでAS300を購入できたので、タイミング的にはセールのおかげとも言えるかもしれない。
購入した販売店はカメラのキタムラの楽天ショップで約3週間後の発送予定とあり、訪タイの予定まで結構ぎりぎりだなぁと思いつつ購入。
しかし実際は購入してから3日ほどであっという間に届き、ラッキーな感じだった。
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手振れ補正について
これらSonyのFDR-X3000やHDR-AS300は、ソニーのハンディカムに搭載されている「空間光学手ブレ補正」を、このアクションカム用に新規開発したようで、ブレ補正能力が従来機種より大幅に向上しているのが特徴のようだ。
GoPro HERO7 BLACKもHyper Smoothというかなり強力な手振れ補正を搭載していて、この点はどちらも似たような感じに思えた。
防水機能について
そしてソンクランで一番大切ともいえる、防水機能もどちらも搭載している。
SonyのHDR-AS300はIPX4相当の防滴ボディとあり、GoProは水深10mまでの防水性能とそれぞれのHPにある。
IPX4というのは水没には対応をしておらず、日常的な生活防水程度と言えるので、この点は水没できるGoProの勝ちと言えるだろう。
実際にソンクランでこのHDR-AS300を使ってみて、きちんと耐えれるのかどうか実験もしてみたいところだ。
ちなみにHDR-AS300には防水ハウジングが最初から付属しており、そちらを使用すれば60mの水深まで対応しているらしいが、難点なのがマイクまでケースでかぶってしまい、極端に音声を拾わなくなるので今回の使用では考えていない。
YouTubeで見た音声テスト動画はこちら。これを見たらハウジングを付けて使うのはためらうだろう。
しかし自分の気になる点を、きちんと解決してくれるYouTubeは素晴らしいな!
Sony HDR-AS300の開封
届いた箱を開封してみると、ちいさい段ボールの箱2つに分けて商品が梱包されていた。
どちらも取り出し、それぞれを開封。
1つの箱には防水ハウジングに入ったHDR-AS300本体が入っており、もう1つの箱には取説と電池やケーブルなどの備品アイテムが梱包されていた。
ハウジング外観は下記のような感じ。
裏面には三脚ねじ穴もついていた。
そしてHDR-AS300本体の外観は下記のような感じ。
至ってシンプルな外観で、側面の1面に液晶があり各種設定を行うボタンが付いている。
本体上部に録画開始ボタンと電源が配置。
HDR-AS300本体の重さはこんな感じ。
防水ハウジングありで166g、ハウジングなしで84gとなった。ハウジングだけで倍ほどの重さになっている。
ちなみにこちらはバッテリー抜きの重さで測っている。バッテリー自体は24g。
付属していた備品が3点で、USB Type A – micro USB type B のケーブルが1本、バッテリーNP-BX1が1個、取扱説明書にも説明がない謎のプラスチック部品が1個。このプラスチック部品にはねじ山があるので、本体下面に取り付けて、別売りのハーネスなんかに取り付けられる部品だろう。
レンズプロテクター(AKA-MCP1)とフィンガーグリップ(AKA-FGP1)も購入
今回は上記の動画を見た結果、防水ハウジングを使わない撮影前提で行こうと思うので、レンズ部の保護のためのプロテクター(AKA-MCP1)と、あとは使用するかわからないが、撮影時の持ち運びが楽なようにフィンガーグリップ(AKA-FGP1)も合わせて購入してみた。
これが意外にいいお値段してびっくり。
プロテクターが3530円、そしてフィンガーグリップが2520円もした。アクセサリーって意外と高いのね。
プロテクター(AKA-MCP1)を開封したところ、こんな感じ。
本当にシンプルにレンズ保護カバーという造りだ。これが3000円以上するとは。
プロテクターの重さは22gだった。
プロテクター(AKA-MCP1)
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フィンガーグリップの重さは31gとなっている。
フィンガーグリップ(AKA-FGP1)
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プロテクターを装着した感じは、さすがにぴったりとしていい感じ。
水がかかった際の水滴の残り具合が気になっていて、試しにこのプロテクター部だけ取って表面を水道で流してみたが、かなりガラス表面は油膜があるようで水を弾く弾く。
玉のように流れ落ちて表面には全く水が残らないので、何もしなくても十分使えそうだ。
場合によってはガラコ的な防滴アイテムを使おうと思っていたが、この結果からみて大丈夫そう。
プロテクターとフィンガーグリップを取り付けた感じはこんな感じ。
フィンガーグリップの上部には、ライブビューリモコンキットを取り付けるスペースが付いている。
フィンガーグリップを取り付けて使用する場合、本体下面の三脚ねじ穴は隠れてしまうので、ねじ穴を使用できなくなる点に注意が必要かも。
プロテクターとフィンガーグリップを取り付けた時の重さは、バッテリー込みで162gとなった。
サンディスクのSDカード128GBも合わせて購入
SDカードは今回のため新しいものを購入。
SDカードは基本的にサンディスクの物を信頼し、今回も例に違わずサンディスクのSDカードを購入。
機種が4K対応していないので撮影はできないものの今後の事を考え、4K対応のSDXCカードを用意した。
カードの選定はサンディスクのこちらのページを参照した。
4Kを撮影する場合は、パッケージ上部にあるアンドロイドマーク横のコップに入った3というようなマーク、UHSクラス3以上が望ましいとのこと。その横にも黄色の文字で4K表記があるので、それに対応しているSDカードであると分かりやすい。
フルHDはUHSクラス1に対応していればいいということで、HDR-AS300にはクラス1でもよかったが今回はクラス3のものを買ってみた。
サイズはマイクロSDカードサイズなので、通常のサイズのSDカードを買わないように気を付けよう。
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マイクロSDカードはHDR-AS300本体下部から挿入。
差す方向によってマイクロSDカードと、メモリースティックマイクロを判断しているようなので、差す方向に注意が必要。
HDR-AS300ボディを左側を上に向け(バッテリーを入れる面を上側)、マイクロSDカードの印刷面を上にして差すときちんと使えた。
バッテリーは後ろのスライドを下げて、ボディ左側のカバーを開けてバッテリーを出し入れする。
ボディのバッテリーカバーを開けた様子。
バッテリーはSonyのコンパクトデジカメでもよく使われている「NP-BX1」という形のものだ。
1つだけだと心配なので、予備のバッテリーを購入しようかと検討中。
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※追記:純正品のバッテリーが思ったより高額だったので、相互バッテリーというものをアマゾンで購入してみた。
そちらについては下記の記事で紹介。
すっぽりと入るので、カバーをふさぎ背面のロックを上にあげて完了。
ボディ背面のふたには充電用の端子と、HDMIのアウト端子、音声ラインのイン端子の3つがある。
音声はこのまま本体のマイクを使うので、通常時はここは蓋をして使う運用になりそうだ。
本体に関しては大体こんな感じ。
Sonyの公式サイトでのHDR-AS300のページは下記より。
Sony HDR-AS300
次は実際に動画を撮ったりして、少しでも使い慣れるように練習しないといけないな。
満足な点や不満な点もしばらく使ってレビューをしたいと思う。
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HDR-AS300を外で使い撮影した動画サンプル
追記:2019年4月3日、ソンクランでの本番撮影を前に、桜並木で非常に有名な目黒川沿いの様子をこのHDR-AS300で試し撮りをしてみた。
その様子はこちらの動画より。
本体にフィンガーグリップを付け、胸くらいの辺りから上に向けて撮影をしているが、全体的に撮影位置が下過ぎる?というか上に向きすぎている印象だな。
このときはスマホにSony公式アプリ(Imaging Edge Mobile)を入れて、アクションカムと連動をし、スマホの画面を見ながら画角を確認しつつ撮影をしている。
このスマホが結構古いものでバッテリーがすぐなくなるので、モバイルバッテリーで充電しながら画面を見るような状態での撮影となり、少しセッティングがめんどくさいこととなってしまった。
水がガンガンかかるソンクラン向けに、最新の防水スマホを用意するか悩ましいところだ。
画質と音質、そして手振れ補正に関しては思ってた通りで十分満足、ただ動画撮影に慣れていないせいもあり、左右に動かすスピードが速かったりと、撮影自体のテクニックを上げないといけないという課題が見えた。
フィンガーグリップではなく、小さい手持ち出来る三脚を本体に付けて、目線より上くらいで撮影するともっといい感じに撮影できたのかもしれないな。その辺は色々工夫しないといけないだろう。
ということでその後、適当なものがないか探してみて購入したのがイタリアの三脚メーカー、マンフロット(Manfrotto)の小型三脚「PIXI ミニ三脚 ブラック」。
HDR-AS300に丁度会う大きさで、軽さもよく安定性もあり、何より握りやすさが抜群で、フィンガーグリップを使うより自分は使いやすいと感じている、とてもおすすめの商品だ。
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アクションカムの製品自体は十分満足できるものと分かったので、あとは使い方の技術を上げなければならないかな!
おすすめ度→★★★★★
追記2:2019年4月のタイでの水かけイベント、ソンクランに今年も無事参加することが出来た。
その時撮影した動画はこちら。
気になっていた防水ハウジングを付けない状態での防水性能だが、水をだだ被りしても全く問題なくこのように撮影することが出来た。
上記の動画ではあんまり水がかかっていないような感じに見えるが、実際は体はもちろん頭からつま先まで、アクションカムもバケツや水鉄砲なんかでモロに水がかかるので、かなりずぶぬれになる状態で約1週間ほどのお祭り期間中使用した。(ハウジングなし本体+上記のプロテクター〔AKA-MCP1〕をつけた状態で動画を撮影)
※ただ完全にハウジングなしでも防水の保証をするということではもちろん無いので、水がかかる場所での使用は自己責任で。
動画もある程度満足できるものが撮れ、コンパクトで取り回しも良く、持って行って非常に良かったと思った。
ただ、スマホ画面を見ながら撮影するのはやはり正直一手間、二手間くらい感じてしまい、スマホ側のバッテリーの問題もあるにはあった。
結局バッテリー問題を解決するための新しいスマホまでは用意できず、水かけの中モバイルバッテリーも使えない状態なので、先にスマホの電源が切れてしまったり。
そんなこんなあったけど、とてもおススメできるソンクラン対策のアクションカムであることは間違いないだろう!
おすすめ度→★★★★★
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