【後編】 2022年11月 久しぶりにニッカウヰスキー余市蒸溜所へ工場見学に行ってきた

2022年11月。

今回の北海道旅行の目的でもある、ニッカウヰスキー余市蒸溜所へ工場見学ガイドツアーに参加するため、久しぶりに余市にやってきた。

このシリーズは3回に分けて余市蒸溜所のガイドツアーと見学、試飲、売店でのお土産について書いている。

売店での買い物と蒸溜所内の散歩動画を前編で。

そしてメインのガイドツアーについては、こちらのツアー編で紹介。

この記事ではツアー後半の無料試飲と、「ニッカミュージアム」の展示物と有料試飲について書いていこう。

目次

ニッカ会館にて無料試飲を楽しむ

ガイドツアーの案内が終わり、やってきたのが敷地奥にある「ニッカ会館」。

こちらの二階で無料のアルコール試飲をすることができる。

二階に上がるとこのようなカウンターがあり、ツアー前に記入した入場券を見せてトレーを受け取る。

そしてカウンターにあるアルコール3種を受け取り、空いている席で20分程度の滞在が可能という事だった。

試飲できたのは前回と同じく、「シングルモルト余市」「スーパーニッカ」「アップルワイン」の3種類。

景色のいい窓側の席についてゆっくりと試飲をすることに。

まえは少しおつまみとかも自販機で販売されてたと思うが、今回は使用中して何も買えず残念。

ソフトドリンクや水、炭酸水も用意されており、ドライバーなどアルコールが飲めない人にも配慮されている。

こちらは十六茶と、バヤリースのアップル。

とりあえず今回は氷、水を頂いて飲み始めることにした。

飲む前に気づかなかったけど、あとでお勧めの割り方もきちんと掲示されていた。

自分はストレートと、ウイスキーには少し加水をして試飲。

シングルモルト余市

やはり3つの中では断然「シングルモルト余市」が好きな味だ。

アルコール感は全然なく飲みやすいし、それでいてピートの香りもしっかりと感じれる。

なかなか購入する機会が少ないのがつらいが、見つければ大体は購入してる1本。

ほんの少し2~3滴、加水すると香りがぶわっと広がるのが面白い。

ストレート、もしくはロックか少し加水した状態のものが一番好みの飲み方だ。

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スーパーニッカ

次に「スーパーニッカ」を。

こちらはグレーンとのブレンデッドウイスキーとなる商品で、バニラの香り、少しフルーティーさも感じれる。

味わいは甘めな感じもあるけど、少し渋みが強いかも。

こちらもバランスが良く飲みやすいウイスキーだと感じる。

今までに1度しか購入したことないけど、また普段飲みで1本買って飲んでみようかなぁと思った。

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アップルワイン

アップルワインはりんごのワインにブランデーを混ぜ熟成されたアルコール飲料。

22%とかわいい見た目以上に高いけど、ブドウのワインより全然甘くて非常に飲みやすい。

ただ甘すぎてストレートでちびちびっていうのは個人的には少しあきそう。

何かと割ってカクテルやハイボールにすることで、チューハイ感覚でごくごくと飲めそうだ。

この試飲ではストレート、ロックにして美味しく頂くことができた。

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ニッカ会館の2階に飾ってあるシングルモルト余市20年。

ここにある展示物は特に前と変わってなさそうで、少し目を通して次の「ニッカミュージアム」へと向かった。

ニッカミュージアム

前回来た時、ここはウイスキー博物館という名前で展示物もウイスキーにかかわるものが中心だった。

しかし2021年にリニューアルされニッカミュージアムと変更。

内装や展示物は大きく変わり、ニッカのウイスキーについてのこだわりや製造についての展示内容へと変わっていた。

Blender’s Lab

中に入るといきなりその雰囲気は変わっており、全体的にかなり明るめな照明。

以前のウイスキー博物館の時は照明は暗めで、入り口にポットスチルがあったけど奥に移動したみたいだ。

入り口付近の展示物は、熟成樽の種類や、熟成期間の違いによる色の違いを分かりやすく展示している。

こちらはシェリー樽で5年熟成したボトル。

こちらは同じくシェリー樽で10年熟成したボトル。

そしてシェリー樽で15年熟成したボトル。

樽熟成の期間が長ければ、中のウイスキーの色も濃くなっているのが見てよくわかる。

他にもバーボン樽、新樽、古樽も展示されており、樽の違いで色の濃さが変わるのがよくわかる内容となっていた。

シェリー樽が一番わかりやすかったので、ここではそれを紹介。

Story of Nikka Whisky

そして建屋の真ん中のスペースが「ニッカウヰスキーの物語」と書かれた垂れ幕のある部屋。

このスペースに、「フロム・ザ・バレル」「ブラックニッカ」「シングルモルト余市」「竹鶴ピュアモルト」の4種のウイスキーについての紹介がされている。

フロム・ザ・バレルのコーナー

こちらのコーナーではフロム・ザ・バレルを紹介。

1985年発売のこのボトルデザインはウイスキーの「小さな塊」というコンセプトで、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏。

最近全然買えなくなったけど、甘い香りでめっちゃおいしいんだよなぁ。

ちょっとグラスに入れにくいけど。

フロム・ザ・バレルの特徴は、マリッジと言われるブレンド後の再熟成。

ブレンド後の再熟成により、結婚したかのように深く馴染みあうのでマリッジと呼ばれている。

そしてアルコール度数51.4%の濃厚で力強い味わいだ。

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ブラックニッカのコーナー

ブラックニッカのデザインに使われている有名な髭のおじさんは、実在したW.P.ローリーというウイスキーのブレンドの名人がモデルという説について。

またラベルのデザインに参考にしたのがカードゲームのトランプ。

言われてみればトランプの絵柄っぽいな。

ブラックニッカができた1956年、初期ボトルデザインは文字でのラベル。

その後1965年にカフェグレーンを用いた「新ブラックニッカ」から、あのおなじみのデザインへと変わっている。

シングルモルト余市のコーナー

余市という土地は、竹鶴氏がウイスキー造りをスコットランドで学んだキャンベルタウンに似た土地柄で、余市川からの水、海にも近く潮の香りがもたらす個性的なウイスキー造りに最適だった。

こちらの模型は余市蒸溜所の石炭直火蒸溜の模型。

またポットスチルの形状からも味の変化が出てくることを、余市・宮城峡の釜の違いを用いて動画で説明されており非常に興味深く面白かった。

2001年に英国のウイスキー専門誌にて、「シングルカスク余市10年」が最高得点を獲得し、ニッカのウイスキーが世界最高と初めて認められたという説明。

こちらがシングルカスク余市10年のボトルだ。

竹鶴ピュアモルトのコーナー

竹鶴の開発についての物語。

ブレンデッドウイスキーのように飲みやすいモルトウイスキーを目指し、マーケティングにも時間をかけ約1年半をかけ作られる。

創業者の名前を冠したこのウイスキーに、営業の担当者も相当緊張感をおぼえたそう。

その後、全国に期間限定の「竹鶴バー」で味を知ってもらうなどし、「ピュアモルト竹鶴」の反応は好評だった。

このような感じで、ニッカで販売されているウイスキーについて、歴史や製造方法についての説明がここではされている。

割とさっぱりとしていて時間をかけず見れ理解できるのはいい工夫だと感じた。

特に動画での説明はすごくわかりやすくて、もっとコンテンツがこれから増えればいいなぁと願うところだ。

有料試飲コーナー

そしてニッカミュージアムの一番奥に有料試飲のバーがある。

ツアーの終わった直後は少し混んでいたので、先ほどのミュージアムの展示を見ながら空いてきたタイミングで飲むことに。

この日のメニューはこんな感じ。

一人3杯までなので何を注文するか迷ってしまう。

ということで注文したのがこちらの「シングルモルト余市2000’s」「シングルモルト余市 アロマティックイースト」「カフェモルト」の3杯。

お水ももらいトレーで空いている席に移動。

シングルモルト余市 アロマティックイースト

まずは一番最近に発売された、「アロマティックイースト」から。

公式テイスティングノートを見ると、結構フルーティーな香りと味わいのようだ。

さっそく試飲。

香りは余市独特のピート香が前面に出てくる感じで、そこまでフルーティーさは感じれないかも。

味は飲んだ後にスパイシー感が強く感じ、少し癖がある感じのテイスト。

ほんのりとりんごっぽい甘みも感じれたかな。

カフェモルト

次に「カフェモルト」。

前に何度か飲んだことあるのだが、味を忘れていて飲みたくなり選択。

こちらも余市のピート香をうっすら感じれる香り。

そして一番特徴的なのがこのバニラ香。めっちゃ甘くて香水みたいな香りで個人的にめちゃくちゃ好み。

味も非常にまろやかで飲みやすい。後味もスッキリしており連続式の蒸溜器にするだけでこんなに味が変わるんだなぁと感心する。

今回注文した中では一番好きな味だった。

お店ではほとんど見ないけど、次見かけたら必ず買いたい初心者にも飲みやすいお勧めのウイスキーだ!

シングルモルト余市2000’s

そして最後に「2000’s」。

これは飲んだことないので初試飲。

こちらもかなりバニラ香が強く好きな香り。

あじは先ほどと違い、結構アルコール感とスパイシーな強さを感じれる味だ。

まろやかではないけど、パンチがあって好きな味だった。

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余市10年もかなり飲みたかったけど、3杯までという事で試飲はこれで終了。

これで今回の余市蒸溜所のガイドツアーと試飲についての内容は終わりとなる。

今回も大満足となった蒸溜所訪問。

予約が必要になった点は少し前と変わったけど、サントリーの工場見学に比べれば全然ましで取りやすいのは間違いない。

有料試飲も安く行えるし、何よりガイドさんの説明が少しづつ違うんだなぁというのが一番の発見だったかも。

またしばらくして期間を空けて必ず見に来るだろう。

余市蒸溜所でのガイドツアー予約や、蒸留所については下のオフィシャルホームページより。

名称  : ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所
住所 :〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7-6
休館日:12月25日~1月7日
入場料:工場内を見学できる無料ガイドツアーは予約が必要
HP  :余市蒸溜所

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