後編 ニッカウヰスキー余市蒸溜所へ工場見学に行ってきた(Yoichi Distillery)ツアーの続きとお土産の紹介付き

2018年9月、今回訪れた北海道旅行の一番の目的先、ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸留所についに訪れることが出来た。

発酵や蒸留など製造工程の紹介については、下記の前編記事からどうぞ。

この記事では、ウイスキーやニッカについての博物館と、試飲の雰囲気、お土産コーナーを紹介。

目次

ウイスキー博物館での施設説明

▼ウイスキー博物館

前編の記事ではウイスキーの原酒が樽詰めされ、倉庫に寝かされたところまでの案内をしてもらい、製造工程に関してのツアーは終了となった。

そして引き続きツアーで訪れたのが、ウイスキー博物館。

ウイスキーの貯蔵庫2棟を改装して「ウイスキー館」と「ニッカ館」の博物館としたようだ。

「ウイスキー館」では、ウイスキーについての歴史をパネルにて、製造工程や樽の作り方等を見ることができ、奥に有料の試飲コーナー(バー)が併設。

「ニッカ館」では、創業者である竹鶴政孝氏と妻のリタさんの物語や、スコットランドでの貴重な資料や日本での身の回りのアイテムなどがたくさん展示されている。

博物館というだけあり、見どころ抜群でかなりのボリュームと興味深い展示が多かった。

ウイスキー館内

入ってすぐにポットスチルと、大量の樽がお出迎えしてくれる。

館内は薄暗く、ゆっくりと回るのに適している雰囲気だ。

ツアーでは館内を非常に簡単に案内をしてくれたが、それだけでは時間的にすべて見るのは厳しいので、後で戻ってきてゆっくりと見学をするのが良いだろう。

▼掲示されているパネル

アルコールの紹介、世界でどのようなお酒が飲まれているかという説明から、ウイスキーの製造方法などが説明されている。

▼樽の製造に使う道具

現物の樽も展示されており、ニッカで使うものは樽だけで120キロ、原酒を入れると600キロほどにもなるという。それを倉庫で長年熟成をさせてウイスキーを製造している。

▼各国のウイスキーの紹介

▼樽の様子

製造に使う大麦と、ピート(泥炭)の展示もあり実際に触ることができる。

原酒を樽詰めしてから、10年で元の1/3の量に、20年で半分になってしまうので驚き。

寒暖差で広がる樽の隙間からの蒸発が原因で、このことをエンジェルズシェア(天使の分け前)という。なんと素敵なネーミングだろうか。

このエンジェルズシェアと長期間の熟成を経て、ようやく出来たウイスキーを普段口にしているのだ。

本当にウイスキーは時間を飲む飲み物なんだと感慨深くなる。

▼館内にあるウイスキーボトル

今では終売して売っていない商品、限定販売のウイスキーなど珍しいウイスキーボトルがたくさん展示されており、これだけでもテンションが上がった。

▼奥にある有料試飲コーナー

少し時間が前後して飛んでしまうが、ツアー見学が終わった後の自由見学で、再度ここの有料試飲が出来るバーに戻ってきて、3種類のウイスキーの試飲をさせてもらうことに。

・鶴 43度(15cc/600円)

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・竹鶴21年 43度(15cc/500円)

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・シングルカスク余市10年 57度(15cc/1000円)

試飲したものは、以上の3種。

シングルカスク余市10年は一般には非売品ということで、基本的にここでしか飲めないという事だ。

個人的には竹鶴21年が熟成し丸みがあり、ウイスキー初心者の自分でもとても飲みやすく非常に好みだった。このような貴重なお酒を、手ごろな値段で試飲ができるのはとってもありがたいものだ。

ニッカ館内

こちらのニッカ館は竹鶴政孝氏の、生まれ育った時代ごとに関するアイテムが展示されている。

スコットランドに留学した時の昔のパスポートなんかが、歴史を感じ非常に印象的だった。

▼生活に使っていたモノ

ここ余市での生活で、竹鶴夫妻が実際に使っていた家具や装飾品等も数多く展示がされている。

ガラスケースに大事そうに展示されていた、完成第1号のウイスキー。

なんと未開封だが蓋がコルクのため、蒸発により1/3ほど減ってしまっている。

設立時からの商品が大量に並んでおり、見たことは当然ないが懐かしさがあふれてくる。

とても全部を紹介することはできないが、これらを見るだけでも行く価値があるくらいの場所だった。

この博物館(ウイスキー館とニッカ館)のツアー案内が終わり、ツアー行程はすべて終了となる。

開始からおおよそ50分といったとこだろうか。

ここで最初にもらった番号札を返して、試飲をする方はさらに奥にあるニッカ会館へと案内された。

試飲の為、ニッカ会館へと移動

▼試飲会場、ニッカ会館

蒸留所敷地内の奥にあたる場所に、このニッカ会館と、売店のディスティラリーショップ ノースランドがある。

もし蒸留所入口のスタート地点で試飲カードを書き忘れていても、ここの1階でもらえるので大丈夫。

▼2階にある掲示物

ここにもニッカの歴史が書かれたパネルが何枚か用意されており見応えがある。

やはり当時の写真をみると、凄いリアルに想像できるので面白い。

▼試飲できるお酒

ここでの試飲は無料で、

・シングルモルト余市

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販売ページでのレビューもかなり評価が高く、個人的にも非常に美味しいウイスキーだと感じた。

・スーパーニッカ

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・アップルワイン

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の3種類を1杯づつ飲むことができる。

また割り方のお勧めも丁寧に表記されていて、とても親切だと感じた。

この試飲で頂いた「シングルモルト余市」が本当に美味しく感じ、それからは常飲しているお気に入りのウイスキーだ。

ただ中々お店で見かけることがなく、定価で見つけたら必ず購入!というような状況となっている。

▼試飲会場

あらかじめ記入しておいた試飲カードを、スタッフさんに渡してトレーをもらう。

列に並んで、それぞれのお酒を自分でとっていくという感じだ。

先ほども紹介したが、特に余市はスモーキーさもあるけど、飲みやすくて非常に好きな味だった。この後からデパートなんかで出会えれば購入するようになった、個人的に特にお気に入りのウイスキーだ!

アップルワインは初めて飲んだが、とても甘くてまろやかで美味しかったが、普段売っているのを見ないから少し手に入れにくいかも。家の近くで買える機会があれば買って飲みたい、そんな好みの味だった。

こんな感じでアルコール類は各種1杯づつとなっているが、水、氷、ジュース、お茶、炭酸水はカウンターに置いてあり自由に飲みたいだけ飲むことができる。

▼館内に掲示しているボトル

こちらの試飲会場にもこのように大量の終売・現行のウイスキーボトルが展示しており、非常に見とれてしまう見応えの場所だった。

飲んでみたいウイスキーもたくさん展示してあったけど、手軽にこれらのウイスキーが飲めなくて非常に残念だなぁ。

お土産販売をしているノースランドへ

▼ディスティラリーショップ ノースランド

ニッカ会館の横にあるのが、お土産を購入できる「ディスティラリーショップ ノースランド」。

ここでの買い物も、かなり楽しみにしていたのは間違いない。

売店内の撮影は大丈夫という事で、販売していた商品の一部を紹介したいと思う。

※日によって商品のラインナップが変わるようなので、あくまで参考程度で!

↑バレルの形をしたミルクチョコとホワイトチョコ。それぞれ税込み1,350円。

 食べた後も、小物入れとして使えそうなので1つ購入してみた。

 味もよくウイスキーとの相性は抜群!ケースも可愛いのでおすすめのアイテムだ。

↑Kita・ラスク16枚入り。税込み756円。

↑竹鶴ステンレスカップ。税込み1,500円。

↑上段)ハイボールジョッキ。税込み800円。 

 下段)香り愉しむグラス。税込み400円。

↑上段)マドラー。税込み515円。

 中段)ハイボールタンブラー。税込み800円。

 下段)コルクコースター。税込み297円。

↑上段)ショットグラス。税込み1,749円。

 下段)ロックグラス。税込み3,086円。

 それぞれYoichiとかかれたポットスチルのデザインのものは、余市蒸留所限定発売の商品となっている。

↑コースター5枚組。税込み480円。余市蒸留所限定発売。

↑輪ゴムかけ。税込み486円~。

 その他キーホルダーなども販売していた。

↑西陣織ネクタイ。税込み3,200円~。ポットスチル柄もあり可愛い。

 Tシャツ各種。税込み3,400円。余市蒸留所限定発売のものもあり。

↑タータンコースター。税込み410円。余市蒸留所限定発売。

↑上段)ゴルフマーカー。税込み972円。

 下段)ホットマット。税込み565円。

↑各種おつまみなど1,000円程度。

▼ウイスキーコーナー

↑シングルモルト余市2000’s 500ml(税込み6,480円)、180ml(税込み2,700円)

↑シングルモルト余市シェリー&スイート 500ml(税込み6,680円)、180ml(税込み2,460円)

↑シングルモルト余市ウッディ&バリニック 500ml(税込み6,680円)、180ml(税込み2,460円)

↑シングルモルト余市ピーティ&ソルティ 500ml(税込み6,680円)、180ml(税込み2,460円)

↑鶴(ノンエイジ) 700ml(税込み12,960円)

今はもうこの蒸留所で売っていない鶴17年も、アマゾンなんかではまだ販売があるようだ。

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↑余市蒸留所限定ブレンデッドウイスキー 500ml(税込み3,000円)

新発売とあるので最近の商品だろうか。

↑シングルカフェグレーン 500ml(税込み6,170円)、180ml(税込み2,260円)

↑シングルアップルブランデー弘前12年 500ml(税込み6,170円)、180ml(税込み2,260円)

↑シングルモルト宮城峡 50ml(税込み604円)、竹鶴ピュアモルト 50ml(税込み432円)

それぞれ蒸留所限定発売。

公式のHPにはどのような商品があるのか掲載していないので分からないが、いざ来てみるとかなり豊富なアイテムを販売していた。

もちろんこれ以外にもブランデーやウイスキー、食べ物やグラス類も数多く取り揃えているが、多すぎてすべてのアイテムは紹介できず。

先ほども書いたが日によって多少陳列が違うようなので、これらのアイテムは参考程度に見ていただければと思う。

ちなみにこの売店内でゆうパックでの配達手続きも可能なので、仮に電車で来ていても持ち帰る手間などは考えなくても大丈夫な親切なシステムとなっている!

▼混和室

最後に買い物も終わり帰る途中に訪れた、ツアー見学では時間の関係上省かれた、混和室へ寄ってみた。

ここではウイスキーを熟成させるために大事な、樽を製造する工程などが詳しく記載されている。

ちなみにウイスキー樽の中を焼く行程、チャー(charring)をすることで香りや味を染み出しやすくする作用があるようだ。

こんな感じで余市蒸留所のすべての見学とお買い物が終了。

ついに願いが叶って初めて訪れることが出来た余市蒸留所。

素晴らしい工場見学ができ、また北海道に来る機会があれば訪れたい場所、No.1な所となった。

とにかく展示物の多さ、ウイスキーとニッカの歴史を学ぶには本当に素晴らしい場所だと思う。

工場見学だけでなくお土産も豊富で、買い物だけでも非常に楽しむことができる。

これが無料ツアーで見ることが出来て、試飲もついているのが本当に素晴らしく驚きだ。

そうして今回の蒸留所見学は終わりとなり、工場を後にした。

余市駅に戻ると大勢の観光客が電車を待っており、この時いた人の半分以上が外国の方に見えた。

世界的に有名になっているジャパニーズウイスキーの余市蒸留所。

今後も多くの方に楽しんでもらいたいと心から願う。

2019年1月にこの余市蒸留所に引き続き、同じくニッカの宮城峡蒸留所へも行ってきた。

その時の記事はこちらから。

また会社は違うが、キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所への工場見学についてはこちらで紹介。

※2022年11月追記

2022年11月、久しぶりに余市蒸溜所に再訪できたので、その時の様子を3記事に分けて追加。

余市蒸留所でのツアー予約や、蒸留所については下のオフィシャルホームページより。

名称  : ニッカウヰスキー余市蒸溜所
住所 :〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町7-6
休館日:年末年始
入場料:無料
HP   :ニッカウヰスキー余市蒸溜所

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